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伝統工芸に新発想 コシノさんらクリエーターと連携 東京で県事業者の逸品披露

斬新な発想で付加価値を高めた漆器や張り子とコシノさん

 伝統工芸産業の活性化策として県は9日、県内で伝統工芸を手掛ける事業者と国内外で活躍するクリエーターが連携して開発した商品の発表会を東京都内で開いた。作り手の技術と世界で認められた創造力が融合した「逸品」が披露され、集まった事業者らが地場産業の新たな挑戦を誓った。
 商品開発は県の「クリエイティブ伝統工芸創出事業」の第一弾で、ファッションとデザインの合同展示会「rooms(ルームス)」創設者の佐藤美加さん(富岡町出身、アッシュ・ペー・フランス取締役)が企画・運営した。伝統工芸・地場産品に新たな発想を加えて付加価値を高め、需要減少や後継者不足などの課題解消につなげる目的。県内の14事業者がそれぞれ世界的デザイナー・コシノジュンコさんらと昨年夏ごろから取り組んできた。
 会場には斬新な色や形の食器、家具などが並んだ。会津若松市の漆器工房鈴武はコシノさんと連携し、四角や丸を組み合わせて現代風の漆器を完成させた。鈴武社長の鈴木誠一郎さん(65)は「伝統の技を生かして新しいものを作ることができた。幅広い世代に関心を持ってもらいたい」と笑顔を浮かべた。
 郡山市の高柴デコ屋敷観光協会は張り子にコシノさんがデザインした着色を施した。高柴デコ屋敷本家大黒屋二十一代当主の橋本彰一さん(42)は「斬新な発想を借りて新たな扉を開くことができた」と今後の販売展開に意欲を見せた。
 白河市の白河だるま総本舗は、だるまにフランス・パリのクリエーターのナタリー・レテさんによる花柄などの模様をあしらった。十四代目の渡辺高章さん(24)は「さまざまな世代に商品を伝えられる。伝統工芸と福島に関心を持ってもらう入り口になる」と目を輝かせた。
 今回開発した商品は量産し、春ごろの発売を予定している。
 発表会の会場では関係者によるパーティーが催された。出席した畠利行副知事は「付加価値を高めた作品が完成した。県としてPRに努めたい」と強調し、コシノさんは「将来的に世界に出していける状態にしたい」とあいさつした。
 佐藤さんは「世界で売っていきたい」と決意を示し、今村雅弘復興相は「文化、芸術をしっかり売り込んでいこう」と呼び掛けた。

カテゴリー:なるほど

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