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「福島」「岩手」「宮城」「熊本」「東京」産米 復興、創生願い酒造り 坂下の蔵元で醸造

 東日本大震災の復興を支援している城南信用金庫(本店・東京都品川区、守田正夫理事長)は福島、岩手、宮城と地震で被災した熊本、被災地を支える東京の5都県の米を使い日本酒を造る。各都県の主な信用金庫が米の調達などで協力し会津坂下町の蔵元で醸造、城南信金が8月に東京で開く大規模なイベントで披露する。復興と地方創生の願いを込め、共に未来へ進む絆の結晶として全国に発信する。

 城南信金は平成24年から「日本を明るく元気に!」「東北復興応援!」をメインテーマに、ものづくりの技術や特産品を集め商談につなげる「"よい仕事おこし"フェア」を毎年開催し、被災地を後押ししている。フェアの一環で平成29年度のメイン事業として5都県の米で日本酒を造る「興(お)こし酒プロジェクト」を企画した。「興こし酒」には、地域おこしや人材発掘などの思いを込めた。
 5都県でそれぞれ収穫した米「ひとめぼれ」をブレンドして「掛け米」とし、会津坂下町産の酒造好適米「五百万石」をこうじ米に用いて、純米大吟醸を造る。
 会津坂下町の曙酒造が製造する。新地町産の米で純米吟醸酒「鹿狼山」を造り地域活性化に貢献している曙酒造の活動を知った城南信金が酒造りを委託した。
 5都県の主な信金が米の手配や酒造りの各作業、日本酒の購入などの面で協力し、会津坂下町の酒店を通して販売する計画で調整している。4月上旬に各信金の理事長が曙酒造に集まり仕込みをする。5月上旬にしぼり、火入れをして6月上旬に完成させる予定。今後、酒の名称やラベルのデザイン、価格、販売本数などを決める。
 8月22、23の両日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開くフェアで5都県産米を使った日本酒を披露する。会場で販売し、来場者に被災県と東京都が絆を強め、共に未来へ進む姿を伝える。
 城南信金で事業を担当する川本恭治常勤理事・業務本部長(55)は「東日本大震災、熊本地震の被災4県と東京都の共同事業を通して、被災地の復興応援と創生支援につながってほしい」と意義を語る。協力する会津信用金庫の添田英幸常務理事(60)は「被災県の信用金庫が復興へ力を合わせる素晴らしい事業だ。酒造りやフェアを通し、首都圏に会津の企業を紹介するとともに福島の日本酒をPRしたい」と期待を寄せる。
 プロジェクトの問い合わせは城南信金地域発展支援部 電話03(3493)8130へ。

■昨年のフェア ふくしま産業賞 受賞企業が出展
 昨年8月に開かれた「"よい仕事おこし"フェア」には福島民報社主催の第1回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)の受賞企業が出展し、福島のものづくりの高い技術力や食文化などをアピールした。2日間で約4万人が来場し、盛り上がりを見せた。
 今年のフェアにも、第2回ふくしま産業賞の上位入賞企業がブースを設ける予定。

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