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リンゴ栽培で障害者「自立」 郡山の福祉事業所「そらまめ」

平成29年度からリンゴの栽培に挑戦する「そらまめ」の利用者

 郡山市の福祉事業所「ナチュラルファームそらまめ」は障害者の自立を目指し平成29年度から耕作放棄地を活用したリンゴ栽培に乗り出す。「奇跡のリンゴ」で知られる青森県の農家の無肥料・無農薬農法を導入して苗木を植え、将来的にリンゴの6次化商品を提供するカフェを開設する。苗木のオーナーを募り障害者が育てたリンゴを通して東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から7年目に入った福島の復興を発信する。

■全国から苗木オーナー募集

 「障害者が自然栽培に取り組む先駆けの土地にしたい」。そらまめ施設長の深谷早百合さん(55)は夢を膨らませる。
 郡山市中田町に借りた耕作放棄地約1ヘクタールで、そらまめの利用者がリンゴ栽培に挑む。「奇跡のリンゴ」で有名な青森県の木村秋則さん(67)から営農指導を受ける一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会理事長の佐伯康人さん(49)に、土壌改良や栽培方法の指導を受ける。栽培したリンゴはジュースやパイにして販売する計画だ。農地近くにカフェを造り、地域の住民と運営する青写真を描く。
 5月にはリンゴの苗木320本を植える。このうち150本でオーナー制度を設け、全国から賛同者を募る。登録者を福島に招く事業を企画し、交流人口を増やす。
 そらまめは28年度から耕作放棄地を活用し、利用者10人が大豆、コメ、ナス、トマト、葉物野菜、ウメなどを栽培する農福連携事業を始めた。開所当初は「素人が農業をできるわけがない」と厳しい視線が向けられたが、利用者は手間暇かけて農業に従事した。大豆は納豆に、ウメは梅酒に商品化した。野菜は郡山市のスーパーに納品されるまでになった。
 自然栽培の農作物は消費者にも好評で、付加価値も高く賃金の向上につながっている。施設利用者も農業に前向きに取り組んでいる。深谷さんは「無農薬でのリンゴ栽培は簡単ではないと思うが、心を込めて育てれば思いは実る」と信じる。

■1口1万5000円

 そらまめはリンゴの木のオーナーを1口1万5000円で募っている。オーナーには、ネームプレートを付けた木の写真を送るほか、年に4~5回、生育状況を知らせる。4年後には収穫体験を開き、収穫したリンゴかリンゴジュースを贈る。申し込みと問い合わせはそらまめ 電話070(1539)3185へ。

■5月19、20日 郡山で全国フォーラム

 「自然栽培パーティ全国フォーラム」は5月19、20の両日、郡山市で開かれる。全国から約800人が参加する予定。
 19日に郡山市民文化センターで「奇跡のリンゴ」の木村さんが講演し、全国各地で自然栽培に取り組む施設の事例を発表する。20日にリンゴの木オーナーらによる植樹祭や分科会を催す。
 フォーラムは一般の参加も可能で入場料は千円。参加希望者はhttp://shizensaibai-party.comで申請用紙をダウンロードして申し込む。

カテゴリー:なるほど

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