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飯舘のカスミソウ出荷 原発事故後初

カスミソウの初出荷を喜ぶ(左から)高橋さん、菅野徳子さん、佐藤さん、菅野益夫さん

 飯舘村松塚のカスミソウ生産組合(仮称)が新たな産地づくりを目指し今春から栽培しているカスミソウが20日、大田花き(東京)に出荷された。村内で栽培された花卉(かき)が市場に出回るのは東京電力福島第一原発事故後初めて。関係者は「村の復興を彩る花にしたい」と期待を込めている。

 カスミソウは白い小さな花を咲かせ、結婚式用の切り花などに重宝される。生産者の高齢化に伴い、比較的簡単に栽培できるよう品種改良が進められてきた。
 原発事故後、大田花きから県内の種苗会社を通して村に栽培の提案があった。担当職員がかつて多くの花卉農家がいた松塚地区の住民に相談すると、菅野益夫さん(79)、高橋日出夫さん(67)、佐藤和生さん(65)、菅野徳子さん(61)の4人が栽培に手を挙げた。
 村が福島再生加速化交付金を活用して整備したビニールハウス17棟を4人に貸し出している。総面積約2600平方メートルに5月上旬、約5800本分の苗を植えた。このうち20日に出荷したのは高橋さんが育てた170本。組合が独自に定めた出荷規格の75センチに切りそろえ、「いいたての花」の文字をあしらった段ボールに詰めた。
 他の3人が栽培した花も22日から随時出荷する。高橋さんは「思うような商品ができ、第1弾を出荷する責任を果たせた。組合の仲間が増えてほしい」と願った。

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