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坂本龍一さん今期初指導 東北ユースオーケストラ

坂本さん(右)との練習に臨む団員

 東日本大震災を経験した福島、岩手、宮城3県の若者でつくる「東北ユースオーケストラ」は23日、福島市の民報ビルで合同練習会を開き、監督を務める音楽家坂本龍一さんの指導を受けた。今期の練習に坂本さんが加わるのは初めて。団員は一層の高みを目指し音色を磨いた。
 3県在住・出身の小学5年生から大学院生までの団員107人のうち約80人が参加した。
 来年3月に予定している公演では、ドビュッシーの交響詩「海」、ストラビンスキーの組曲「火の鳥」を奏でる予定で、坂本さんは「ハードルの高い曲だが頑張ってほしい」と呼び掛けた。
 トロンボーンの大波さくらさん(21)=伊達市出身、上智大2年=は「坂本さんがいるだけで練習の雰囲気が変わる。感動してもらえる演奏をしたい」と話していた。
 東北ユースオーケストラは坂本さんの発案で2013(平成25)年に結成し、福島民報社の荒木英幸事業局長が理事を務めている。被災地の心の復興を目指し、団員を一部入れ替えながら活動している。昨年3月に東京で初の公演を開き、今年3月は東京と郡山で催した。今期は民報ビルを拠点に練習している。
 今期の公演は来年3月21日に東京の東京オペラシティコンサートホール、3月31日に仙台市の東京エレクトロンホール宮城で開く。仙台公演は女優吉永小百合さんが朗読で共演する。

■団員は音楽性さらに高めて

 坂本龍一さんは23日、福島民報社のインタビューに答えて「団員はさらに音楽性を高めてほしい」と語った。

 -今期の曲は難曲。

 「私と(指揮の)柳沢寿男さんで考えた。被災した子どもたちの演奏と甘く見られないよう、あえて選んだ」

 -団員の意識は。

 「3割ぐらいが新しい団員だが、なじんでいる様子だ。作曲の勉強にも挑戦してもらったが積極的だった」

 -活動をどう展開するか。

 「団員の音楽の知見を広めるのはもちろん、海外や水害などで被災した国内の子どもたちとの交流も進めたい。常に(交流の窓口を)開けておくのは必要だと感じている」

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