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福島のぬくもりベンチに 県産スギで1000台

木製ベンチの見本を手にする金沢さん

 南相馬市で6月に開かれる第69回全国植樹祭の式典会場に「メイドイン福島」の木製ベンチが並ぶ。県木材協同組合連合会(県木連)が県内産のスギ材を提供し、県建具・木工組合連合会(県建具組合)の職人が計1000台を製作する。本県が育んだ木のぬくもりと、ものづくりの技を全国から集う来場者に発信し、木材に関わる業界全体の振興につなげる。
 ベンチは大人が3人掛けできるサイズで、高さ40センチ、幅37センチ、長さ1・8メートル。主にいわき、県中、県南産のスギを使い、県内各地で操業する県建具組合加盟の14社の職人が金具や、くぎ、木ネジを使わずに組み立てる。持ち運びしやすいように、脚の部分を折り畳みできる設計にした。南相馬市の式典会場と大玉村のサテライト会場に並べ、来場者が式典の行事、アトラクションなどを鑑賞する際に腰掛ける。3月までに納入する予定だ。
 製材業者などの組合でつくる県木連は全国植樹祭県実行委員会から、「県を代表する樹木であるスギを使い、ベンチを作ってほしい」と依頼を受けた。1000台を作るため必要になるスギ材を集め、県建具組合に作製を委託した。実行委は大会終了後、県内市町村にベンチを配布する案を検討している。
 実行委によると、式典会場とサテライト会場には県建具組合が作製するベンチのほか、県内外の企業・団体から提供された県産スギによるベンチとプランターカバーがそれぞれ約1000台並ぶ。
 県木連の宗形芳明専務理事は「全国植樹祭は、林業と木材関連の業者が両輪となり、木の地産地消の流れを生む機会になってほしい」と期待している。

■「職人の技見て」 県建具組合会長

 県建具組合会長の金沢良吉さん(67)=矢祭町中石井・カナザワ建具店代表=は全国植樹祭の会場に並べる木製ベンチ作りに取り組んでいる。20台分を手掛けており、「組合員一丸で良い製品を作り、復興の象徴であるイベントを盛り上げたい」と意気込む。
 1979(昭和54)年に店を開いた。国内最高レベルの技能者が集う全国伝統建具技術保存会に入会し、昔ながらの技術を継承している。「かんなを使い、光沢を出す技を見てほしい」と話している。

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