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小高中の記念誌完成 古里への思いつないで OBの荒木校長編集

完成した記念誌を手にする荒木校長

 南相馬市の小高中は記念誌「われら世紀の朝を行く」を発行した。2017(平成29)年度に迎えた旧小高・金房・福浦中の開校70周年と3校統合45周年、東京電力福島第一原発事故による避難からの学校帰還再開という3つの節目を記念した。編集した荒木清隆校長(60)は統合小高中第1期生のOB。「歴史に理解を深めることが復興の一助となる。先輩たちの古里への思いを次世代につないでほしい」と願う。
 記念誌には学校の沿革が分かる年表や3校の校歌の歌詞と楽譜、OBの地元企業社長や通信社記者らの寄稿を掲載した。東日本大震災と原発事故後に古里を思って作られた曲「群青」の歌詞なども載せた。全74ページで、多くのページに写真を使い、旧校舎や震災で被災した小高区の様子が分かる工夫も凝らした。
 500部作り在校生や学校関係者に配布している。2日に全校生66人を対象に同校で行ったお披露目式では、荒木校長が生徒に記念誌を配布した。概要を説明し、記念誌に込めた思いを語った。「歴史と伝統ある小高中をもっと好きになって、学校生活の新たなエネルギーとしてほしい」と呼び掛けた。生徒は真剣な表情で読み進めていた。
 荒木校長は自身が在学中に着けていたネームプレートを今も手元に置く。3月で定年退職となる前に大仕事を終え「自分がやらなければ、他に誰がやるんだと言い聞かせて作った」と笑顔を見せた。

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