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男子モーグル遠藤選手(猪苗代高出身) 最後の五輪、攻め貫く

遠藤選手に声援を送る笠間さん(前列右)ら

【平昌で長沢秀光本社報道部副部長】12日に行われた平昌(ピョンチャン)五輪フリースタイルスキー男子モーグル決勝2回目。遠藤尚選手(27)=忍建設、猪苗代高出身=は敗れはしたが、攻めの姿勢を貫く入魂の滑りを見せた。「最後の五輪」。決意を胸に臨んだ日本の実力者に、地元猪苗代のファンからねぎらいの言葉が贈られた。
 予選を勝ち抜いた20人による決勝1回目。遠藤選手はコブを柔らかく捉える滑りを見せ1位で通過した。渾身(こんしん)の内容に、ガッツポーズも飛び出した。
 12人で争う決勝2回目では、第1エア後の滑走でバランスを崩して転倒。コース外を滑ってフィニッシュすると、天を仰いで悔しさをにじませた。
 チームリステルジュニアの1期生として、小学5年で競技を始めた。猪苗代高時代の2007(平成19)年、ワールドカップ(W杯)にデビューした。
 高校を卒業する際、五輪代表の座を勝ち取るため、一念発起して古里を離れた。リステルで一緒に活動してきた忍建設(宮城県名取市)の中村忍社長(50)を慕って新天地の宮城に活動拠点を移し、競技に打ち込んだ。
 2010年、初出場のバンクーバー五輪で日本勢過去最高の7位入賞を果たした。前回ソチ大会は15位に終わった。2015年、W杯開幕戦から2戦連続で表彰台に立ち、世界ランク1位となった。しかし、米ディアバレーのW杯で腰を骨折。復帰したが肩を痛め、けがとの戦いが続いた。
 「五輪でメダルが狙えないようなら、日本代表を続けている意味はない」。次の五輪を見据え、27歳の今が潮時だと考えた。平昌までの残り日数を逆算し、優先課題を明確にして夏場のトレーニングに励んだ。「競技生活の集大成」と位置付けた五輪に全力で挑み、世界のモーグルファンの目に勇姿を焼き付けた。

■地元で大声援

 遠藤尚選手の地元猪苗代町の町体験交流館には町民有志の後援会員らが集い、懸命に声援を送った。
 遠藤選手の敗退が決まり、遠藤尚後援会長の笠間義幸さん(55)は「転倒してしまい残念だったが、悔いのない滑りができたと思う。猪苗代に帰ってきたら優しく迎えてあげたい」と涙をこらえながら語った。
 後援会員はオリジナルソングを合唱してエールを送った。

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