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Jヴィレッジ4月1日予約開始 7月28日一部再開

 東日本大震災、東京電力福島第一原発事故後に休止していたJヴィレッジ(楢葉・広野町)は7月28日、一部施設の利用を再開する。4月1日から一部グラウンドや新宿泊棟の利用予約を受け付ける。運営会社のJヴィレッジが13日、記者会見し正式発表した。サッカーなどスポーツの練習や試合に加え、産業や芸術など多彩な分野の交流拠点を目指す。地元関係者からは「双葉郡復興のシンボルになる」と期待の声が上がった。

■産業、芸術に利用も

 Jヴィレッジで7月に再開する施設は【図】の通り。原発事故前にあったグラウンド11・5面のうち、センター棟近くの天然芝5面、人工芝1・5面が利用できるようになる。新しい宿泊棟は鉄骨造り一部8階建てで、宿泊用の約120室や300人が収容できる会議用ホールを備える。メイン施設のスタジアム、屋根付きの全天候型練習場を含めた残りのグラウンドは2019年春の全面再開に合わせて運用する予定だ。
 再開後のJヴィレッジはサッカーのほか、新たにラグビーの試合や合宿での利用を想定し専用設備を整えた。2019年のラグビーワールドカップ日本大会に向け、各国の事前合宿を誘致する。小型無人機「ドローン」の大会や大規模な音楽フェスの開催も視野に入れる。運動会など地域住民の交流の場としても活用する。
 県庁で記者会見した運営会社Jヴィレッジの上田栄治副社長と小野俊介専務は「双葉郡、福島の復興に向け、多くの人に足を運んでもらえる施設にしたい」と語った。県はJR東日本、双葉郡8町村と協力して施設付近に新駅を設置し、来場者の利便性を向上させる。内堀雅雄知事は13日の定例記者会見で「再開後のJヴィレッジは交流人口の拡大や風評払拭(ふっしょく)に大きく貢献するはず」と期待を込めた。
 施設の利用料金などは今後、詳細を決める。問い合わせはJヴィレッジ 電話0240(26)0111へ。
■「双葉復興後押し」関係者ら歓迎の声

 Jヴィレッジが立地する楢葉、広野両町の首長や経済関係者は利用再開を歓迎した。
 楢葉町の松本幸英町長は「町にとって大きな励みになる。地域振興と交流人口の拡大につながり、双葉地方の復興の後押しになる」とコメントした。広野町の遠藤智町長は「双葉地方の付加価値と魅力が高まり、地域経済やコミュニティーの拡大が図られる。国や県、郡内町村との連携を強化したい」と談話を寄せた。
 経済効果を期待する声も相次いだ。楢葉町商工会の渡辺清会長は「Jヴィレッジと地元事業者との取引も再開されると考えられ、地元経済も潤う」とし、広野町観光協会の鈴木正範会長は「双葉地方に観光客を呼び込む絶好のチャンス」と捉え、新たな観光ルートづくりの必要性を訴えた。
 サッカー、ラグビー団体のトップからも喜びの声が上がった。県サッカー協会の小池征会長は「全国大会や日本代表の合宿が誘致できれば、子どもたちがトップレベルの選手と触れ合い、競技力向上につながる」と声を弾ませた。
 2019年ラグビーワールドカップ日本大会の開催や2020年東京五輪で男女の7人制ラグビーが正式種目に採用され、ラグビーに注目が集まっている。県ラグビーフットボール協会の坂本剛二会長は「Jヴィレッジの有効活用を考えたい。県内の既存施設と合わせてそれぞれの良さを引き出し、相互に活用していきたい」と夢を膨らませた。

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