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2大会連続「金」誓う 平昌パラ・アルペンスキー鈴木猛史選手

壮行会で笑顔を見せる鈴木選手(中央)

 「回転座位での連覇に向け、全力を尽くす」。26日に東京都内で行われた平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックの壮行会で、アルペンスキー男子の鈴木猛史選手(29)=KYB、猪苗代高出身=は強い決意をにじませた。

 4大会連続の冬季パラリンピック出場となる鈴木選手は結団式後の壮行会で、報道陣の取材に応じた。
 前回のソチ大会は埼玉県代表として出場した。現在は福島市を拠点にしており、福島県代表として古里の誇りを胸に臨む。スーパー大回転に出場するのは東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生から7年となる3月11日。「福島の人々に明るいニュースを届けたい」と表情を引き締めた。
 「逆手(さかて)」。世界のチェアスキー選手の中で、鈴木選手にしかできない技だ。ストック代わりのアウトリガーを持ち上げてポールを倒し、ターンを次々と決める。ソチ大会後、チェアスキーの設計などを手掛けるKYB(本社・東京都)に入社した。より競技に打ち込める環境を得て逆手の精度を高め、力強い直線的な滑りに磨きを掛けてきた。「本番ではポール際を攻める鋭いターンを決め、トップでフィニッシュしたい」と勝利のイメージを描いた。
 連覇に向け、新たな家族の存在が支えとなる。2016(平成28)年に結ばれた元NHK福島放送局キャスターの妻響子さん(36)=相馬市出身=だ。トレーニングの前後には栄養面に配慮した手料理を味わい、喜びや悩みを分かち合ってきた。「一人の戦いではない。家族にも胸を張れるレースにしたい」と、20代最後のパラリンピックを前に言葉に力を込めた。
 鈴木選手は猪苗代町出身。小学2年の時、交通事故で両脚を失った。3年生からチェアスキーを始め、冬季パラリンピックは2006年のトリノ大会に初出場した。2010年バンクーバー大会の大回転座位で銅、2014年ソチ大会では滑降座位で銅、回転座位で金に輝いた。2014年春に紫綬褒章、県民栄誉賞を受けた。

【鈴木猛史選手のパラリンピックでの歩み】
・2006(平成18)年 トリノパラリンピックに出場
・2010(平成22)年 バンクーバーパラリンピックのアルペンスキー男子大回転座位で銅メダル獲得
・2014(平成26)年 ソチパラリンピックのアルペンスキー男子回転座位で金メダル、同滑降座位で銅メダルを獲得

■再び感動を届けて 猪苗代町挙げて応援ムード
 猪苗代町は町役場に鈴木選手の平昌大会出場を祝う横断幕を掲げ、応援ムードを高めている。前後公町長は「町民を挙げて応援していく。再び感動を届けてほしい」と激励した。猪苗代高同窓会長の渡部英一さん(66)は鈴木選手の父保さん(60)、母弘子さん(56)と共に平昌で応援する。「4年間の努力の成果を発揮し、全5種目でメダルを目指して」と期待を寄せた。

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