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チェアスキー技術で支える 平昌パラリンピック開幕迫る

鈴木選手が使うカウルの試作品と専用の道具を前にエールを送る情野さん

 会津美里町立石田の義肢製造業「アンクル」社長で義肢装具士の情野(せいの)操さん(72)は、平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックのアルペンスキーに出場する鈴木猛史選手(29)=KYB、猪苗代高出身=のチェアスキー改良を長年にわたり手掛けている。「いつも通りの滑りをすれば結果は必ずついてくる」と朗報を心待ちにしている。
 交流が始まって20年ほどになる。交通事故で両脚を失った当時小学2年の鈴木選手に義足を作ったのがきっかけだった。「猛史君は足を失ったショックより、スキーができなくなることに肩を落としていた」。苦難の中でもスキーへの深い愛情を示す少年の姿に胸を打たれた。チェアスキーの存在を教えると強い関心を示し、瞬く間に上達していった。
 チェアスキーの改良に関わるようになったのは、鈴木選手が猪苗代高に在籍していた時。器具に関する相談を受け、機材の製作や調整に携わり始めた。ピン1本にもこだわる要望に応えようと、専用用具もそろえた。
 平昌入りを目前に控えた2月17、25の各日、鈴木選手は情野さんとともに器具を最終調整した。「カウル」と呼ばれる脚部カバーと、義足代わりとなる「ソケット」を製作し、入念に調整した。
 鈴木選手は「一緒に戦ってくれている仲間であり、支え続けてくれる恩人。4度目のパラリンピックも、ともに戦う気持ちで挑戦したい」と闘志を燃やしている。情野さんは「最終的には操る人の思いが勝負を決する。強い気持ちで挑んでほしい」とエールを送った。

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