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3月11日「あたりまえをありがたいと思う日」制定 飯舘村、日々の感謝誓う

セレモニーでエピソードを披露する(右から)上田さん、木幡さん、大谷さんと(左から)高木衆院議員、菅野村長

 飯舘村は東日本大震災が発生した3月11日を「あたりまえをありがたいと思う日」に制定した。同日、村役場でセレモニーを行い、村民が当たり前の日々に感謝しながら生きる決意を新たにした。
 東京電力福島第一原発事故に伴う避難生活で村民が感じた、ありふれた日常の尊さを忘れないよう定めた。村は今後、何げない日常に感謝する催しを毎年「3・11」に行う。
 セレモニーでは村民3人が「あたりまえをありがたいと思う」エピソードを紹介した。大谷結美さん(15)=飯舘中3年=は仮設校舎で学んだ経験から「学校に通ったり友達と遊んだりできるありがたみを感じた」と話した。木幡圭吾さん(14)=同2年=は「山形市の避難所で温かいおにぎりを食べ、放射能の不安なく外で遊べたことがうれしかった」と原発事故直後の体験談を披露した。
 昨年3月に伊達市の仮設住宅から帰村した上田秀さん(77)は「自宅の庭先で飛ぶ3匹のウグイスを夫と見つけた時が幸せな瞬間だった」と振り返った。
 大谷さん、木幡さん、上田さんが村民の生の声などを基にした「あたりまえをありがたいと思う日」宣言を読み上げた。
 菅野典雄村長は「毎日が宝物だという意識が広がれば、素晴らしい村、県、国になる」と話した。高木陽介衆院議員(比例東京、前原子力災害現地対策本部長)が出席した。

【「あたりまえをありがたいと思う日」宣言】
気づいたのです 原発事故の避難で
あたりまえが 実はちっとも あたりまえじゃなかったこと
あたたかなご飯が 食べられること
畑の採れたて野菜が 味わえること
家のお風呂に ゆっくり浸かれること
家族が 一緒に笑っていられること

あの日 なくした あたりまえが
恋しくて 恋しくて 泣いて
そして 気づいたのです
あたりまえと 思っていた 毎日は
たくさんの 尊い営みや思いやりや 愛情で
大切に つむがれていたのだと

飯舘村は 3月11日を
「あたりまえをありがたいと思う日」に制定します
あたりまえの日々への 感謝を忘れないために
あたりまえの本当の意味を 未来に伝えたいから

平成30年3月11日 飯舘村

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