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「学校新聞」制作に尽力 相馬高教諭定年退職の武内義明さん

部員と新聞の出来栄えについて意見を交わす武内教諭(右から2人目)

 相馬市の相馬高教諭で出版局(新聞部)顧問の武内義明さん(60)は3月末で定年退職する。これまで勤務してきた全ての高校で新聞作りに携わってきた。「生徒が何を考え、どのような意見を持っているかを広く伝える手段として大切にしてほしい」と新聞への思い入れを語る。
 1980(昭和55)年4月、本県高校の国語教諭になって以来、白河実、矢吹(現・光南)、安積、福島の各校で新聞作りを指導してきた。2010(平成22)年4月には母校の相馬高に赴任し、かつて所属していた出版局の顧問に就いた。
 出版局は卒業式に合わせ、毎年3月1日付で「相馬高新聞」を発行している。武内さんが顧問になった2010年度からは「相高 わかこま」を不定期で発行し、食や農業、風評の現場などを取り上げている。
 忘れられないのは7年前だ。当時の部員と「新入生を迎える歓迎号を作ろう」と思案していた矢先、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きた。混乱の中でも、誰一人新聞発行を諦めなかった。女子部員の一人が自転車で沿岸部に向かい、がれきの山や陸に打ち上げられた漁船などを撮影した。震災から約1カ月後の4月18日に「復興号」を発行した。
 新聞発行後はいつも生徒と出来栄えなどについて意見を交わしてきた。4月から、その場に自分はいない。「回数が減っても、どんなに下手でもいい。新聞制作を続けてほしい」と願っている。

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