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学法福島高に「ドローン研究部」誕生 県内高校、専門学校で動き拡大

学法福島高「ドローン研究部」のメンバーと梶原教諭(右)

 福島市の学法福島高に今月、生徒が部活動として小型無人機「ドローン」の操縦や技術開発に取り組む「ドローン研究部」が誕生する。同校によると、ドローン研究に特化した部活動は県内では珍しいという。学校側もドローンの将来性に注目し、今月から操縦法などを教える選択授業科目を新設する。県内の高校や専門学校では授業でドローンについて学ぶ動きが広がっており、産業界や行政からは人材育成への期待が高まっている。

 「ドローンを活用すれば、人間が立ち入れない空間での映像や写真の撮影が可能となる」。ドローン研究部の初代部長に就く予定の3年宍戸颯太さん(17)は「いろいろな景色を見てみたい」と目を輝かせる。
 部設立に向け、宍戸さんら3年生6人は今年1月から準備を進めてきた。今月の新入生向け校内オリエンテーションで部活動の内容を紹介し、新入部員を加えた後に正式に発足する。部員は放課後の午後4時から体育館と空き教室で活動する。将来的に部員はそれぞれオリジナルのドローンを造り、国内レース大会への出場を目標にしている。
 顧問には数学、物理が専門の梶原忍教諭(52)が就く。手作り電気自動車やガソリン車の省エネカーレース全国大会で優勝経験のあるエコラン研究部の副顧問を務めており、電気自動車で培ったノウハウをドローン分野で生かす。
 選択授業科目に新設するのは「ドローンパイロット」で、2年生以上が対象となる。最先端技術が組み込まれたドローンの操縦法や、操縦するためのプログラミングなどを学ぶ。操縦に必要な資格「アマチュア無線技士第4級」取得に向けた基礎知識や航空法の仕組みなども教える。同校は教材として中国、フランス製のドローン計12機を購入した。授業では、福島市のドローン販売店「RCラボ」店長の熊谷昭一さん(60)が特別講師を務める。
 部活動と授業の新設は、1月に急逝した山森元昭前校長が昨年秋の幹部会議で「宅配や医療など、さまざまな分野にドローンが導入されつつある。教育に取り入れてみよう」と訴えたのがきっかけだった。教職員らが山森前校長の遺志を引き継いだ。

■「才能見いだせる」関係者ら期待の声
 県内では、県教委が福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想に関わる人材の育成に取り組んでいる。浜通り地区の高校で独自の教育プログラムを展開し、ドローンの知識や技術を持つ生徒を育てる。文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)に指定されている南相馬市の小高産業技術高はドローンの設計・操縦ができる技術者を育成するため、南相馬ロボット産業協議会や会津大と連携する。
 福島民報社のふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)で専門委員会座長や選考委員を務める西川和明福島大地域創造支援センター客員教授は「人工知能(AI)や情報科学、航空など複合的な要素を持つドローンを学ぶのは意味がある。福島の未来を担う若者の新たな才能を見いだすことにつながる」と学校の取り組みに期待を寄せる。

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