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20キロ圏一時立ち入り柔軟対応 避難者、歓迎の声 懸念の首長も

今後の対応策などについて話し合う遠藤富岡町長(奥)ら=26日午後3時20分ごろ、郡山市・ビッグパレットふくしま

 政府が27日、原発事故の影響で避難指示が出ている半径20キロ圏内への一時立ち入りに柔軟に対応する考えを示したの対して、県内の避難者から歓迎する声が相次いだ。ただ、対象となる市町村の首長らからは「混乱が生じる」などの懸念も示された。
 富岡町から東京都に避難している会社員遠藤義之さん(38)は「家の中が泥棒に荒らされていないか、心配」と一時帰宅を望む。郡山市の避難所で生活する富岡町の自営業坂本秀雄さん(46)は「一時立ち入りはうれしいが、マスクや防護服を用意するなど国は安全対策をしっかりしてほしい」と求めた。
 会津美里町に避難している楢葉町の無職男性(45)は左足に障害がある。巡回している医療チームは適合した薬の持ち合わせが無く、皮膚のかぶれに悩んでおり「帰宅して自分に合った薬を持って来たい」と訴える。
 首長らの反応は二つに分かれた。南相馬市の桜井勝延市長は「自宅に戻って避難の準備ができることは市民にとってありがたい。絶対に必要な措置」と歓迎。大熊町の渡辺利綱町長は「少しでも帰宅したいと望む町民が大多数だ」と賛意を示した。富岡町の遠藤勝也町長は「できれば半日くらいの間、戻れればうれしい」と述べ、楢葉町の草野孝町長は「町のバスを活用するなど、できる限りの支援をしたい」と約束した。
 一方、浪江町の馬場有町長は「非常に無頓着。町として避難を指示している中で、このような発言をされれば混乱が生じる」と批判する。田村市の冨塚宥●市長は一定の理解を示しながらも「一時立ち入りする前に今、古里は安全なのか、危険なのか、分かりやすく説明してほしい」と要望した。

※●は日ヘンに景

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