東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

安定停止見通し不透明 東電関係者「数カ月以上」 第一原発1〜3号機

 東京電力の福島第一原発事故で、冷却機能を消失した1〜3号機は安定停止に至る明確な時期の見通しが立っていないことが25日分かった。安定停止後、燃料棒を安全管理下に置くまでには膨大な工程が控えており、県内外にいる避難者の帰還には相当の時間を要しそうだ。
 1〜3号機は原子炉の「命」と呼べる残留熱除去系原子炉停止時冷却系が地震、津波で機能を失い現在、懸命の復旧作業が続けられている。回復すれば、高温で不安定な状態にある原子炉内の温度が劇的に下がり、事態は一気に好転する。
 しかし、復旧現場は照明もなく手元の確認もままならない状態。放射線量が高く、長時間の滞在は不可能で作業効率は極めて悪い。このため、冷却系が再稼働する時期は極めて不透明で、東電関係者は「数カ月以上かかるのではないか」と厳しく見積もっている。
 原子炉の安定停止後も課題は山積みだ。原子炉内の燃料棒は、安全管理に向け原子炉建屋内の使用済み燃料プールに移されることが想定されている。しかし、1、3号機は爆発により、原子炉のふたを開ける機材や、プールまで燃料棒を運ぶ装置が損傷している可能性がある。
 さらに、天井、外壁が剥がれ落ちており、密封対策を講じないまま作業すれば高濃度の放射性物質の飛散は避けられないという。
   ◇  ◇  東電福島第一原発1、3、4号機は爆発により原子炉建屋内がむき出しの状態で、放射性物質が今後も飛散することが予想される。
 また、1、3号機は炉内圧力の一時的な上昇で、放射性物質を含んだ蒸気の外部放出が行われる可能性もあり、予断を許さない状況が続いている。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧