東日本大震災

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佐藤雄平知事に聞く 原発終息復興の条件 県内で統一選無理

震災復旧に全力で臨む考えを強調する佐藤知事

 県災害対策本部で陣頭指揮を執る佐藤雄平知事は21日夜、福島民報社のインタビューに応じた。佐藤知事は時折、涙を浮かべながら「世界の総力を挙げ原発災害を一刻も早く終息させることが県土復興の条件」と強調した。さらに、4月の統一地方選について県内全域で実施は不可能だとの考えを示した。
   ◇  ◇  −震災発生から10日が経過したが、県内は混乱が続いたままだ。
 「1日も早く復旧に乗り出したい。しかし、それを原発の事故が阻んでいる。悔しい限りだ。国と事業者には、一分でも一刻でも早い事態の収拾を望みたい。避難や屋内退避の解除の見通しが立たないため、県民は明るい希望を持つことができないでいる。世界の総力を結集して対応してほしい」  −復興には国の支援が不可欠だ。
 「首相に三回、官房長官に四回、防衛相に一回、本県の状況と支援の必要性を訴えた。物資や医療の不足などを伝えているが、まだ理解してもらえていない部分がある。(総務省は)中通りや会津など被害の少ない地域で統一地方選の4月の実施は可能−と言ってきている。しかし、それぞれの市町村が避難者を受け入れており、選挙どころの話ではない」  −県内で水道水、原乳などから放射性物質が検出され、県民の不安が広がっている。
 「食の安全を守るため出荷自粛を求めたが、県民は正確な情報に基づき行動をしてほしい。国には風評被害を防ぐため最大限の努力を求めたい。県は長崎大大学院の専門家二人を放射線健康リスク管理アドバイザーに委嘱した。二人は放射線に対する過度の反応を戒めており、その話に耳を傾けてほしい」  −避難所で生活する県民にメッセージを。
 「寒い日々が続き、感染症が心配。医療スタッフを充実させる。極限の不安の中で耐える県民に、心から感謝する。子どもたちの笑顔には福島の明るい未来を感じる。ともに頑張り抜いていこう」

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