東日本大震災アーカイブ

東日本大震災 県外避難2万人超 新潟など7県、名簿作成へ 県外避難所

新潟県長岡市の和太鼓団体の演奏に聞き入る本県の避難者=20日午後6時ごろ、長岡市の宮内コミュニティーセンター(新潟日報社提供)

 東日本大震災の県内被災者の県外への避難が加速し、避難者は20日、2万人を超えた。県災害対策本部や受け入れ先の自治体によると、主な避難先は山形、新潟、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の七県で、新潟県が最も多い。県は今後、県外避難者の名簿を作成し、県内に住む家族らからの所在確認に応じる。
 県災害対策本部と受け入れ先の各県が集計した県外避難者数は【表】の通り。新潟県には推計で8千人以上が避難している。三条市に南相馬市民ら約520人が移るなど、避難先は複数の自治体に分かれている。
 山形県は約3600人で、米沢市に南相馬市民、相馬市民ら約500人が移った。埼玉県には3千人以上が避難しており、さいたま市のさいたまスーパーアリーナには双葉町民ら約2500人が入った。栃木県は約2600人で、鹿沼市に飯舘村民約310人が移っている。群馬県は約2500人で前橋市に富岡町民ら約250人が移動。茨城県には約1700人が移り、つくば市はいわき市民ら約540人を受け入れた。千葉県では、松戸市にいわき市民ら約280人がいるほか、計約650人が避難所生活している。
 県外への避難に際しては、世帯単位で申し込むケースもあり、受け入れ先の大半は避難者の個人情報を把握しきれていない。名簿は、各県に派遣した県職員や避難者に同行した市町村職員が中心となり、避難所ごとにまとめる。受け入れ先の自治体にも協力を求め、可能な限り早期に作成する考え。福島市の県自治会館内に設けた避難所入居者情報センターが名簿を基に電話での問い合わせに応じる。
 県は、県外への避難が長引く可能性があるとして今後、受け入れ先の自治体に公共施設の利用期間の延長なども求める方針だ。

■新潟74カ所 山形56カ所 県外避難所
 県によると、県外の避難所数の内訳は山形56カ所、新潟74カ所、群馬31カ所、栃木54カ所、茨城39カ所、埼玉15カ所など。