東日本大震災

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保原高が損壊校舎の破片に絵  原発作業員に絵手紙

自分が書いた絵手紙を持つ保原高美術部員。手前は花を描いたがれき

 東日本震災で校舎が大きく損壊した福島県、保原高の美術部は、崩落した壁などを利用して絵を描く「震災に負けない~がれきに花を咲かせようプロジェクト」を始めた。原発で過酷な作業に従事している人たちに絵手紙のエールを送る準備も進めている。
 保原高は北校舎の損壊が激しく使えないため、体育館などを仕切って授業を行っている。プレハブ校舎がグラウンドに完成するまでは毎日、2学年ずつの登校となっている。
 美術部の札野悠美部長(3年)、小野梨奈書記(同)ら45人の部員は、顧問の番匠あつみ教諭と「震災に負けず何か役に立てることはないか」と話し合い、がれきをアートにする逆転の発想を思い付いた。
 番匠教諭が校舎の壁やタイル、ブロックなどの破片を集め、部員が油彩で花を描く。ヒマワリやスイセン、ボタンなどの他、イメージで描いた作品もある。部員以外の生徒も美術の授業の際に協力。220点以上が集まり、取りあえず昇降口に展示している。今後は小学校や幼稚園、公共施設などに展示したい考えだ。
 原発作業員への絵手紙も部員と番匠教諭が一緒に考えた。新聞やテレビなどで過酷な労働環境を知り、少しでも癒やしになればと書いた。
 「感謝の気持ちを届けます」「あなたたちのおかげで前を向いてこれました」「日本のために頑張ってください」などと、お礼の言葉とかわいらしい動物や花などの絵が描かれている。絵手紙も200枚を超えた。
 番匠教諭は「確実に届く方法を見つけて送りたい。がれきに花を描く作業は、避難所などでも行いたい」と話している。

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