東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

自主避難20日から本格化 霊山・石田地区

家電などが運び込まれた住宅で引っ越し準備をする大槻さん家族

 計画的避難区域外で年間の放射線の積算量が20ミリシーベルトを超える予想がされた福島県伊達市霊山町石田の宝司沢(坂ノ上・八木平)地区で自主的な一時避難を希望する家族の移動は20日から本格化する。
 同地区では44世帯、約150人が暮らしているが、このうち14世帯、46人が一時避難を希望した。県外を希望した一世帯、2人以外は市内の梁川、保原、霊山の市営住宅に一時避難する。
 本格的移動を前に19日、引っ越し先となる各市営住宅には、日本赤十字社提供の冷蔵庫やテレビなどの家電6点セットが運び込まれた。
 この日、家電セットの運び込みに立ち会った同八木平地区で建設業を営む大槻昭吉さん(66)は妻と長女、長男夫婦、孫2人の7人で生活していたが、長男夫婦と孫だけが避難することを決めた。
 原発事故以降は連日、放射線について家族で話し合ってきた。線量を下げるため、重機を使って庭の表土をはいだりするなどした。しかし、孫の征也ちゃん(3つ)と隼也ちゃん(2つ)のことを考えると避難が頭から離れなかった。市が独自で一時避難を支援するとしたことで決意した。
 見えない放射線に不安は尽きない。長男の妻真由美さん(39)は「何が正しいかは分からないが、子どものことを思うとできることはしてあげたい」と話した。20日から大槻さん一家の二重生活が始まる。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧