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子ども全員に積算線量計 近畿大が川俣に

配布された積算線量計(ガラスバッジ)を首から下げる川俣町の児童生徒

 川俣町が近畿大(大阪府)の協力を得て町内の中学生以下の子どもたち全員に配布を決めた積算線量計「ガラスバッジ」の贈呈式が21日、町中央公民館で行われた。席上、町は近畿大に復興支援アドバイザーを委嘱した。
 贈呈式で古川道郎町長は「個人の積算線量を把握することで、保護者の安心につながる」と期待を寄せた。アドバイザー委嘱に関しては「医学部、薬学部、農学部、原子力研究所などを持つ近畿大に総合的見地から助言を頂きたい」と述べた。古川町長から委嘱状を受けた近畿大の掛樋一晃副学長は「大学を挙げて応援する。町の要請があれば放射線に限らず、あらゆる分野の専門的な情報を提供したい」と語った。
 川俣中3年の青山栞さん(14)が「安全を確認しながら生活できる。貴重なデータも有効活用してほしい」とお礼の言葉を述べた。各校の代表児童、生徒計8人がガラスバッジを受け取った。ガラスバッジは壊れにくく電池を使用しないのが特徴。子どもたちはひもを通したビニールの袋に入れ、首に掛けて生活する。計測は1年間続け、3カ月単位で積算線量を調べる。
 近畿大は保育園児から中学生までの1483人分と教職員188人分のガラスバッジを無償で提供、ポケット線量計50台とサーベイメーター4台も寄贈した。乳幼児や妊婦約400人分のガラスバッジは町が用意する。児童らには22日、乳幼児や妊婦には6月中に配布する。
 終了後、近畿大の教授と准教授4人による町民講座が開かれた。集まった町民約300人を前に、原子力研究所長の伊藤哲夫教授が「福島第一原発事故の現況」、細野真医学部教授が「放射線の健康への影響」と題して講演した。

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