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上げ野馬神事で神馬奉納 相馬野馬追の最終日

神社に奉納する野馬を引く御小人

 東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興を願って行われた「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」の最終日は25日、南相馬市原町区の多珂神社で古式にのっとった「上げ野馬神事」が行われた。
 本来、神事が行われる小高区の相馬小高神社は警戒区域内にあるため、会場を移して実施された。
 相馬行胤総大将と、全域が警戒区域に含まれる小高郷と標葉(しねは)郷の騎馬会員82人が県内外の避難先から集結。警戒区域から持ち出した陣がさや陣羽織を身に着けて参加した。
 小高郷と標葉郷の出陣式では、津波の犠牲になった小高郷騎馬会員の蒔田匠馬さん(20)の遺影を前に慰霊の礼螺(れいがい)が吹かれた。「上げ野馬神事」では白装束に身を固めた御小人(おこびと)が裸馬3頭を神社に運び、1頭を神馬(しんめ)として奉納した。
 多珂神社と相馬小高神社の宮司を務める相馬胤道さん(72)は「伝統を継承したいという多くの人の思いに支えられた。境内のにぎわいに今日の日を迎えられた実感が湧き、涙が出るほどうれしかった」と言葉を詰まらせた。
 小高郷騎馬会長で、相馬野馬追の武者を束ねる五郷騎馬会長の本田信夫さん(71)は避難先の会津若松市から駆け付けた。「原発事故で相双地方は分断されたが、規模を縮小してでも開催できたことで、野馬追が生活の一部になっていることをあらためて感じた。来年こそは五郷そろっての出陣を果たしたい」と力を込めた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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