東日本大震災

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悲しみや希望を受け止める 和合さんが詩を朗読

福島の思いをつづった詩を読み上げる「福島群読団2011」【写真上】大友さん(右)の指揮で演奏するオーケストラ【写真下】

 福島市の四季の里とあづま球場で15日、催された「プロジェクトFUKUSHIMA!」のメーンイベントは、全国から集まった人々が福島の悲しみ、怒り、希望、未来をそれぞれの思いで受け止める場になった。
 にわか雨が降り、暑さが和らいだ会場の舞台に、福島群読団2011が登場した。福島市の詩人和合亮一さんの呼び掛けで集まった県内外の約30人が、この日のためにつくった詩を披露した。
 大震災と原発事故で受けた傷や不安が率直につづられた詩。「ぼくらの『フクシマ』は『福島』なのだ」「偽りのない今の福島を伝えよう」「福島を生きよ、福島を生きよ」。一つ一つのフレーズに来場者は聞き入った。
 福島市の会社員渡辺孝行さん(62)は「原発事故で世界に知られることとなった福島のイメージを変えていくことがここに住むものの務めだとあらためて感じた」と振り返った。
 和合さんは群読の後、震災発生後にツイッターにつづり反響を呼んだ詩を朗読した。音楽家坂本龍一さんがピアノ、音楽家大友良英さんがギターを奏でる中で時に静かに、時に怒りを込めて読んだ。「明けない夜はない」との言葉に多くの人が共感し拍手を送った。大友さんは約200人の即興オーケストラを率いて演奏。夏空に突き刺さるような熱いステージに来場者は大いに盛り上がった。この他、会場の至る所でライブが開かれた。
 主催者の1人で二本松市出身のミュージシャン遠藤ミチロウさんは「自分の中にある福島を見つめ直そうという思いでいっぱい」と話していた。

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