東日本大震災

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警戒区域一部解除せず 「早く除染して」

 警戒区域内には避難の目安となる年間積算放射線量が20ミリシーベルトを超える場所が多い。埼玉県加須市に避難している60代の男性は、原発から五キロほど離れた双葉町山田に自宅があるが、仮に帰宅が認められてもすぐに帰るつもりはない。地域の年間積算放射線量の推計値が60ミリシーベルトを超えるためだ。「健康への影響を考えると、少なくとも1年は様子をみる必要がある。国が除染などの対策をしっかり講じなければ町の復興はおぼつかない」と指摘した。

 会津若松市に避難中で、自宅が原発から6・3キロ離れている大熊町熊の福祉団体代表の男性(59)も「完全に除染され、元通りの生活ができるようにならなければ帰らない。政府はわれわれの生活全てに責任をもち、早く方向性を示してほしい」と語気を強めた。

 長期的立ち入り禁止の対象地域が原発周辺三キロ圏内となる見通しである点については不満も漏れる。原発から3・1キロの距離に自宅がある双葉町の会社役員の女性(36)は「放射線量が高い現実を考えれば、戻るのは諦めるしかない」と政府方針に理解を示した上で、「たった百メートルの差で区別されてはたまらない。国は土地の買い取りなどを検討していると聞いているが、柔軟に対応してほしい」と注文した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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