東日本大震災アーカイブ

「私たちの思い伝わった」 ふくしま総文せりふ担当 菊地さん(若松ザベリオ)

携帯電話のワンセグテレビで野田首相の所信表明を確認する菊地さん=13日午後7時ごろ

 「福島に生まれて、福島で育って、福島で働く。福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てる。福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最期を過ごす。それが私の夢なのです」

 全国高校総合文化祭(ふくしま総文)の創作劇で、野田首相が所信表明で引用した、せりふを担当した会津若松ザベリオ学園高三年の菊地麻由さん(17)は「私たちの思いが伝わった証拠。『福島復興への確かな一歩』だったことをあらためて感じた」と喜びをかみしめた。所信表明は携帯電話のワンセグテレビで確認した。野田首相の言葉を耳にし、自分が発した言葉の「重み」をあらためて感じたという。「表明の一言一言に力強さを感じた。被災者の痛みが分かるリーダーになってほしい」と期待した。

 創作劇の主役を演じた、あさか開成高演劇部の今野健太君(17)=3年=は「せりふには復興に向け、『どんな小さな一歩でもよいから踏み出したい』との強い思いを込めた。思いを感じ取ってくれた一人が野田首相だったことはうれしい」と語った。出演した同部の香西佳菜子さん(16)=2年=も「つらい日々を送っている中での上演だったが、大勢の大人が寄り添ってくれることで演じ切れた。野田首相も私たちの思いに寄り添ってくれたのでは」と話した。

 総合演出を手掛けた郡山女子高(現郡山東高)卒で、東京在住の演出家野崎美子さんは「出演した高校生は一人一言のせりふしかない中、一度のチャンスを(首相の)耳に届けることができた。日本はつながっていると感じた」と引用を喜んだ。

カテゴリー:福島第一原発事故