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今を生きる 地域に活気を- 県道いわき石川線あす仮復旧 再起への道始動

道の駅に活気を取り戻そうと奮起する緑川さん

■道の駅ふるどの 緑川佳彦駅長
 「待ちに待った。やっと開通する」。震度6弱を記録した4月11日の地震で県道いわき石川線(通称・御斎所街道)が通行止めになり来客が激減していた、古殿町の道の駅ふるどの。駅長の緑川佳彦さん(55)は念願の県道仮復旧が20日と決まり、胸をなで下ろした。「多くの人がまた来てくれるはず」。仮復旧を機に再起への道を力強く歩む。
 道の駅ふるどのはいわき市と県中県南地方を結ぶ大動脈であるいわき石川線に面し、震災前は多くのドライバーが立ち寄った。3月11日の東日本大震災直後は浜通りから避難する人が多数訪れ、一時的に売り上げは上がった。しかし、県道が寸断されると、客が激減、4、5両月の売り上げは前年比で4割程度にまで落ち込んだ。現在も5割程度しかないという。
 原発事故の風評被害も追い打ちをかける。春先は町内で採れる一部の山菜が出荷停止になり、販売できる山菜を店に出しても、手を伸ばす人が減った。夏野菜も売り上げ不振に苦しみ、町内で採れる野生キノコも出荷停止になった。「とにかく困った。けれど、多くの人の世話になり、ここまでやってきた」。6月には同じ石川地方にある道の駅ひらた、同たまかわの協力で物販イベントを催した。7、8の両月には九州の2カ所の道の駅から古殿の産品を販売すると申し出があり、道の駅仲間に支えられてきた。

■25日にイベント
 風評被害に苦しむ地元の野菜を買ってくれる人も少なくなかった。今月25日には支援に感謝する気持ちを伝え震災前の活気を取り戻すため、県道仮復旧記念のイベントを盛大に催す予定だ。「新たな気持ちで安全安心な農産物を提供したい」。4月から続く長いトンネルだが、ようやく出口の光が見えてきた。

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