大熊町が線量を測定 除染などに活用
大熊町は21日までに、町内167カ所の放射線量を測定し、独自の放射線マップを作った。同町の大半で毎時10マイクロシーベルト以上を計測、特に東京電力福島第一原発の南と西側は放射線量が高くなっている。
毎時50マイクロシーベルト以上を計測したのは13カ所。原発から西に3キロ地点では最高値となる毎時103・66マイクロシーベルトを計測した。最小値は川内村境の毎時0・89マイクロシーベルトだった。
マップは町中心部を500メートル四方、山間部を1キロメートル四方ごとのメッシュに設定し、各1カ所を測定した。毎時50マイクロシーベルト以上の区間を赤、40~50マイクロシーベルトをピンクなどに色分けしている。
原発敷地内は測定しなかった。小塚林道終点など3カ所は測定できなかった。
測定は13、14の両日に行われ、地上1メートルの高さで3回測定し、平均値を出した。町は今後、6カ月ごとにマップを更新し、除染などに活用していく。
マップは町広報などを通じて町民に伝える。
(カテゴリー:福島第一原発事故)