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今を生きる 「絆」のバスに思い熱く ソフトバンクの和田投手らサイン 相双福島に届く

贈られたバスの前で記念撮影する双葉高野球部員

■「たくさんの人の支えを忘れず甲子園目指す」
 双葉、原町、相馬農の県立3高校の野球部が結成した「相双福島」に23日、待望のプレゼントが届いた。移動手段に悩むチームのため、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手(30)が用意した29人乗りのマイクロバスだ。前面には和田投手が書いた「絆」の文字。東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手、北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ有投手ら全12球団約80人の選手のサインも書かれている。

バスに書いた「絆」の文字を指差す和田投手
 福島市の福島商高で行われた寄贈式には和田投手と双葉高野球部の選手とマネジャー17人らが出席した。和田投手は「野球が好きな気持ちを持って諦めずに頑張ってほしい」と心を込めたエールを送った。
 選手たちは「宝物」のバスを前に満面の笑み。主将を務める西山樹君(双葉高主将、2年)は「たくさんの人の支えで野球ができている。恩を忘れずに甲子園を目指して頑張りたい」と語った。
 東京電力福島第一原発事故の影響で部員不足に陥った3校の野球部員が所属する相双福島は、練習場所の確保や移動手段にも悩んできた。試合や練習の際の移動は家族がマイカーで行い、保護者らの大きな負担になっていた。和田投手はこうした事情を知り、バスの寄贈を思い立った。
 バスは今月12日に福岡市を出発。全国の球場を回り、各球場で選手が車体にサインした。プロ野球選手同士の絆を表すようなバスを受け取った相双福島。「一人でやれることは限りがあるが、みんなで力を合わせれば乗り越えられる」。和田投手の熱い思いを胸に、ナインは絆を強め、グラウンドでの活躍を誓っている。
 バスの寄贈式では和田投手が県高野連の菅野貴夫会長(福島商高校長)に記念のキーを手渡した。

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