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今を生きる 利用者に感謝の返事

雑記帳に返事を書く中木さん

■東北道国見SAの食堂勤務中木トク子さん(梁川)
 「これから被災地に行ってきます」「気をつけて行ってきてくださいね」
 「負けてたまるか福島県」「そうだよね。がんばらなくっちゃね」
 東北自動車道国見サービスエリア(SA)下り線の食堂内に雑記帳が150冊以上並ぶ。旅の思い出にと、利用者が書き込む。店員の中木トク子さん(61)=伊達市梁川町=は6年ほど前からメッセージ全てに赤いボールペンで返事を書き続ける。日課のようになり、長い返事は1ページの半分になることもある。

■店の雑記帳で "交換日記"
 東日本大震災後は多くの自衛隊や警察官、県内外のボランティアが立ち寄り、復旧作業に向かう気持ちや本県への応援メッセージをつづった。中木さんは1つ1つに心を込めて返事を書き、自分も元気をもらっているという。再び訪れた人が返事を見つけ、さらにお礼の言葉を書き込むこともある。
 「多くの方が福島や東北、日本のために頑張っている。自分ができることは少ないけれど、皆さんのメッセージを受け止めることができたら」。中木さんと利用者の"交換日記"はきょうも書き加えられている。

■活動が歌に
 中木さんの活動に感銘を受けた音楽プロデューサーNORIOさん=東京都=は曲を作り、アコースティックユニット「ふたり」=神奈川県出身=が詞をつけた。曲「スモール チェリー」が完成した。3人は23、24の両日、国見SAなどで歌を披露した。
 ♪ふり返れば多くの人に支えられている...
 ♪小さくとも少しずつ花を咲かせていこう
 「ふたり」の石崎紀彦さん、小沼卓郎さん、NORIOさんは「復興と国見町の未来のために全国、世界に歌を伝えていきたい」と力を込める。中木さんは歌声を聴き、涙を浮かべていた。

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