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今を生きる しらかわ駅伝 避難先白河へ感謝の力走 声援胸に目標クリア

アンカーで力走した坂本さん(左)と辺見監督

■坂本正喜さん(昨年のふくしま駅伝富岡町チーム主将)
 25日、白河市で開かれたしらかわ駅伝で、富岡町から市内に避難している坂本正喜さん(26)が白河市チームのアンカーとして出場し、力走した。
 坂本さんは昨年の市町村対抗県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)で富岡町の主将を務めた実力の持ち主。大震災で被災し白河市に避難、5月から市の臨時職員として働いている。富岡町がふくしま駅伝への出場を決めたため、坂本さんは各地に避難した駅伝メンバーと連絡を取り合い月1回、本番に向けた合同練習を行っていた。
 ふくしま駅伝白河市チームの監督を務める辺見正則さん(48)は市職員で坂本さんとはいわば仕事仲間になった。ふくしま駅伝への準備を積んでいることを知り、しらかわ駅伝出場を打診したところ快諾を得た。
 坂本さんは就職試験の準備などから満足な練習時間は取れず、コンディションは不十分だったという。それでも避難時から世話になっている白河市の一員として責任を果たそうと力走、目標タイムをクリアした。
 アンカーとして走ったのは中心市街地の5キロ区間。市役所で働いている坂本さんと顔見知りになった市民が沿道から声援を送った。他チームのメンバーとして出場した富岡町の駅伝仲間がゴール前で待ち受け、励ました。
 坂本さんは「白河の市街地を声援を受け、走ることができたのは本当にうれしい。11月のふくしま駅伝への励みになりました」と話した。感謝の思いを抱き、胸に着けた白河市のチーム"ナンバー75"のゼッケンをしっかりと押さえた。

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