東日本大震災

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仮設に共同スーパーあす開店 楢葉の鮮魚店経営2人、いわきで

開店の準備を進める三本木さん夫妻(左)と吉田さん夫妻

 警戒区域の楢葉町でそれぞれ鮮魚店を経営していた2人の男性が23日、避難先のいわき市に共同経営のミニスーパーをオープンさせる。気軽に足を運んでもらいたいとの願いを込め店名を「くんちぇ広場」に決めた。多くの支援を受けた船出に「恩返しがしたい」と笑顔を見せる。

 オーナーはJR木戸駅前の三本木商店三代目、三本木充男さん(62)とJR竜田駅前の吉田魚店三代目、吉田晃さん(51)。2人とも各地を転々とし、現在は市内の借り上げアパートで生活している。

 震災後しばらくはぼうぜんとする日々が続いたが、数カ月が過ぎたころ「営業を再開したいとの思いが高まった」と口をそろえる。ともにかつては町商工会青年部の仲間。中小企業基盤整備機構の震災向け仮設店舗の制度と国や県の融資制度を活用した共同経営を紹介され、多くの仮設住宅が並ぶ同市中央台高久にプレハブの店舗を構えた。

 30平方メートルほどの店内には刺し身や総菜、野菜などの生鮮品から日用品まで並べるつもりだ。お年寄り向けに宅配サービスも予定している。「商店は昔から地域の人が集まる場所だった。古里を離れた今こそ誰もが心から笑える場所にしたい」

 オープンは23日午前9時。町名物のマミーすいとん200食と北海道産サンマ400匹(一世帯二匹まで)を振る舞う。三本木さんは妻千代さん(57)、吉田さんは妻範子さん(46)と一緒に慌ただしく準備を進めながら笑顔で来店を呼び掛ける。「気軽に来てくんちぇ」

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