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今を生きる 避難の苦境克服 全国民謡優秀賞 「優勝するまで」修業復活を決意

民謡民舞全国大会で優秀賞に輝いた新妻里美さん

■青年部旗の部 原町の新妻さん(横浜在住)堂々熱唱
 原発事故で南相馬市原町区から横浜市に避難している新妻里美さん(17)=横浜市・松陽高2年=は16日、東京の両国国技館で開かれた日本民謡協会民謡民舞全国大会の民謡青年部旗の部で、避難のブランクを乗り越えて「相馬流れ山」を歌い、優秀賞に輝いた。

 里美さんは全国民謡協会福島連合会長を務める祖父智さん、三味線を弾く祖母ヨシ子さんの指導を受け、同大会年少の部で2年連続優勝している。進学した原町高では吹奏楽部に入り、民謡を取り入れた演奏に参加していた。
 3月の原発事故で母光星さんと神奈川県に避難、民謡修業を中断して国立大進学を目指して受験勉強中。昨年6月に本宮市で開かれた大会で優勝して全国大会出場権を得た。8月に大会出場を決意して練習を再開した。
 青年部旗の部には16歳から30歳までの45人が出場した。里美さんは練習不足ながら堂々と「相馬流れ山」を披露。南相馬市から民謡仲間24人が応援に駆け付け、師匠の智さんが「声に張りがなかったが、練習不足にしてはいい歌だった」と評価する出来栄え。ベスト15に当たる優秀賞を受けた里美さんは「優勝するまでやりたい」と民謡修業復活を話した。
 智さんは今年秋の叙勲で消防業務貢献で瑞宝双光章の受章が発表されたばかりで、11月末には祝賀会が開かれる。「孫にいい叙勲祝いをもらった」と目を細めている。

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