東日本大震災アーカイブ

避難区域解除検討 関係首長は歓迎 課題の除染、求める声

 政府が放射線量に応じて東京電力福島第一原発事故の警戒区域などの解除を検討していることに、関係首長からは歓迎と、除染の徹底などの安全対策を求める声が上がった。

 南相馬市の桜井勝延市長は「警戒区域内の線量の低い地域については以前から、早い段階での解除を求めてきた。防潮堤の整備など適切な対応を行い、市民が希望を持てる解除時期を示してほしい」と訴えた。

 田村市の冨塚宥●市長は「市は警戒区域の早期解除を一貫して求めてきた。具体的な解除時期は分からないにせよ、都路地区の全住民が戻れる状況ができることは歓迎したい」とした上で、「区域内の除染が大きな課題として残る。市としても小中学校の早期再開などに誠意を持って取り組む」と語った。

 楢葉町の草野孝町長は「町内のどこまで見直されるか分からないが、解除時期が示されることは希望となる」と歓迎。さらに、「町民が安心して地元に戻れるよう除染方法や汚染物質の処理を求めていきたい」と述べた。

 来年3月までの全村帰還方針を示している川内村の遠藤雄幸村長は「村は警戒区域で分断されている。解除は全村帰還に向け、村にとっても警戒区域の住民にとっても朗報だ」と話した。その上で、国が行う警戒区域の除染について「解除後も国がしっかりと実施してほしい」と求めた。

 一方、県幹部は「政府から方針を伝え聞いておらず困惑している。地元自治体の立場を十分、尊重して対応するよう強く求めたい」と苦言を呈した。

●は日ヘンに景

カテゴリー:福島第一原発事故