東日本大震災アーカイブ

予定の10月運用できず 学校などの線量即時公開 文科省ずさん入札

  東京電力福島第一原発事故を受け、文部科学省が県内の小学校や公園など600カ所に整備を進めていた放射線量のリアルタイム公開システムが機能せず、予定の10月から運用を始めることができなかったことが18日明らかになった。システム稼働は早くても来年2月にずれこむとみられ、予定より4カ月遅れる。子どもへの放射線の影響を心配する保護者が多い中、選定業者の技術的な不備を見抜けなかった文科省のずさんな入札方式を指摘する声も出ている。

 文科省が一般競争入札で契約を結んだ受注業者のアルファ通信(本社・東京)が配備した放射線測定器は測定誤差が大きい上に、通信の不具合によりホームページでデータを公開できないことが判明した。

 同省によると、アルファ通信は放射線測定器を製造しておらず、他の製造会社が作った測定器を使用して通信システムを構築した。同省は入札参加した5社のうち、最低落札価格の約3億7千万円を提示したアルファ通信と契約した。文科省は同社に技術的な試験成績書の提示を求めたが、同社はシステムを開発中との理由で、後日提示するとした。

カテゴリー:福島第一原発事故