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今を生きる 復興 貢献したい 医聖の生き方 力に

復興への願いを込めたTシャツを着てプロジェクトを説明する尾股さん

■日大工学部 尾股定夫教授 16日 郡山で慈善イベント
 「研究者の一人として日本の原子力政策に警鐘を鳴らせなかった」―。日大工学部教授の尾股定夫さん(64)が中心となって始めた復興支援活動「まげでらんにプロジェクト」には、東日本大震災、東京電力福島第一原発からの復興への思いとともに、悔恨の念も込められている。
 20歳ぐらいまでたびたび病床に就いた。幼少から青春時代に経験したつらい闘病体験を生かし、医療分野の技術・機器の研究に没頭。海外の研究機関をはじめ異業種との連携で画期的な医療機器を開発してきた。そんな中で原発事故は起きた。
 「人は手にしてはならない技術を手にしたのではないか」「自然への畏敬の念を忘れてしまってはいないか」。自問自答の日々が続いた。
 6月―。野口英世の歩みを振り返ろうと猪苗代町の野口英世記念館をふと訪問した。幾多の苦難を乗り越え大成した英世の生き方に触れ、「『まげでらんに』。前を向こう」と勇気が湧いてきたという。
 プロジェクト第1弾で制作したチャリティーTシャツに英世の似顔絵を意匠化した。支援を受けた世界に「ありがとう」の気持ちを込め、各言語で頭髪をデザインした。
 現在は16日午後6時から郡山市のベルヴィ郡山館で催すプロジェクト初の慈善イベント「いのちの言の葉」の準備を進めている。NHKアナウンサーの村上信夫さん、「ことのは語り」として心の大切さを訴えている木村まさ子さんを迎える。
 尾股さんは「復興に時間はかかるが、地道な取り組みが必要だ。微力ながら貢献していきたい」と話している。
 イベント参加費は飲食費込みで4500円。問い合わせは事務局 電話024(973)5665へ。

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