東日本大震災

「連載・今を生きる」アーカイブ

  • Check

今を生きる 避難者見守り続ける JCの人脈結集

支援品を整理する鈴木さん

■坂下町民ボランティア・支援センター 鈴木伸司本部長 
 東日本大震災と原発事故で会津坂下町に避難した被災者を支援してきた町民ボランティア・支援センター本部長の印刷業鈴木伸司さん(40)は、支援に奔走した日々から一段落し、支援品の整理を進めながら「次に何をすべきか」を考えている。避難者の自立に向け、長く見守っていくつもりだ。
 町内のボランティア組織をサポートする団体NIVOの理事長を務める鈴木さんは震災直後、支援センターを発足させた。葛尾村からの集団避難を含め、町内にはピーク時で700人以上の被災者が身を寄せた。国内外から届けられる支援品の配布、避難所への炊き出しや慰問、ボランティアのコーディネートに全力で取り組んだ。アパートや個人宅への避難者にも気を配り、気軽に集まれるバザーや祭りも手掛けた。
 活動を支えたのは、20代から携わったまちづくりで築いてきた人脈だった。特に会津坂下青年会議所(JC)に所属していたことで若い力を結集できた。「日頃の付き合いを大事にしてきたから未曽有の災害にも対応できた」と実感した。
 鈴木さんは11年間活動してきた会津坂下JCを今月卒業し、多忙だった日常に少しだけ余裕ができた。センターに残った支援品を整理しながらこれまでの取り組みや課題を振り返る。
 町内の避難者は70世帯ほどになり、生活も落ち着いてきた。次は自立に向けた支援に切り替えようと、センターの活動はいったん休止する。「ボランティアは長続きさせることが大事」と新たな段階に向け力を充電するつもりだ。

カテゴリー:連載・今を生きる

「連載・今を生きる」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧