東日本大震災

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空間線量最大78%低減 植栽や屋上は効果低く 陸自 4町村役場除染

 環境省は22日、陸上自衛隊が楢葉町、富岡町、浪江町、飯舘村に各役場で実施した除染活動の結果を発表した。地上1メートルの空間放射線量は最大で78%低減したが、富岡町役場の植栽上が毎時4.18マイクロシーベルトになるなど、環境省のガイドラインに沿った除染の限界も明らかになった。
 除染前の富岡町役場の平均線量は4役場で最も高く、駐車場芝面では最大9.62マイクロシーベルトだったが、除染後は各地点で35~76%低減した。しかし、アスファルトや植栽、建物の屋上は、自衛隊員による徹底的な除染にもかかわらず、毎時3マイクロシーベルト以上。住民の避難基準である年間被ばく線量20ミリシーベルトを超える線量だった。
 環境省の担当者は「除染していない役場周辺からの影響が考えられる」とし、今後の除染予定への影響はないとした。「高圧洗浄したアスファルトなどの線量は芝生に比べ下がらなかった。今回の結果をガイドライン改正の議論の材料にする」と除染方法の見直しを検討する考えも示した。
 飯舘村役場の芝地の平均線量は芝を全て剥ぎ取った結果、毎時4.39マイクロシーベルトから0.96マイクロシーベルトに下がった。同役場の各エリアの平均線量は2・12~4.39マイクロシーベルトから0・96~2.79マイクロシーベルトに低下した。
 環境省は年明けにも、各役場を拠点に道路や公共施設などの先行除染を進め、3月末以降に予定している本格除染につなげる。
 除染は前線基地となる役場機能を回復しようと7日から19日まで実施。福島駐屯地第四四普通科連隊や郡山駐屯地第六特科連隊から900人が参加し、集中的に行われた。

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