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今を生きる 故郷への愛 詩で共有 後輩の高校生とコラボ朗読劇 市民に披露

古里への思いを込め詩を朗読する菊地さん(右から2人目)ら

震災や原発事故...でも、古里の本質は変わらない
■東京芸大4年菊地裕貴さん(郡山出身)
 「震災や原発事故で大きく変わったように見えるけれど、美しい風景や耳に慣れた方言など古里の本質は変わらない」。東京芸大美術学部4年菊地裕貴(ゆき)さん(22)=郡山市出身=は28日、詩の朗読で古里の意義と尊さを問い掛けるイベント「ほんとの空のした」を郡山市のJR郡山駅西口駅前広場で開催した。
 菊地さんは春休みで実家に帰省中、東日本大震災に遭遇した。動揺する自分の心を落ち着かせるため、中学時代から親しんでいる本県の民話を語り、その様子を録画した。同じような不安を感じる誰かの気持ちが和らげばと、ビデオをインターネット動画共有サイトで公開した。
 東京と福島を行き来する生活の中で気付いたことがある。建物が壊れ放射性物質に覆われてもなお、自分にとって福島は一番心が落ち着く場所だった。
 専攻の先端芸術表現を生かし、高村光太郎の詩集「智恵子抄」や草野心平の作品など本県にゆかりのある詩を取り上げて古里の意味を表現する朗読劇を組み立てた。後輩に当たる安積高放送部員らと共演し、イベントで市民に披露した。
 来春、就職で古里郡山に戻る。「みんなで故郷愛を共有する手助けとなる活動ができれば」と思っている。菊地さんの活動はホームページ(http://cotovact.web.fc2.com/)で見ることができる。

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