東日本大震災

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旧堰本村のコメ基準超 年明け出荷停止へ

 今年産米の収穫前後の調査で微量の放射性セシウムが検出された地域の緊急調査で、県は30日、伊達市梁川町の一部(旧堰本村)のコメから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える550ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。この地域の調査で基準値を超えたのは初めて。県は同市に旧堰本村のコメの出荷自粛を要請した。政府は年明けに出荷停止を指示する見通し。
 旧堰本村の農家数は303戸。28日から30日までに153戸の171点を調べ、一戸の一点で基準値を超えた。この農家は30キロ入り22袋(660キロ)を生産。全量が自宅に保管され、一般には流通していない。
 水田は山沿いにある。県と農林水産省が原因究明の中間報告で基準値超えの要因に挙げた、土壌の湿潤状態やため池の使用、根の浅い張りが確認された。ただ、これまで基準値超えが確認された3市9旧市町村31戸は放射線量が比較的高い地域だったのに対し、旧堰本村を含む同市梁川町は線量が低い傾向にある。県の予備調査と本調査は平たん部で検査し、31~48ベクレルとごく微量だった。
 県水田畑作課は「線量が低い場所で基準値を超えたことを重く受け止める」とした。
 微量の放射性セシウムが検出された地域の緊急調査は28日に始まった。30日までに二本松、本宮両市など8市町村20旧市町村の3036戸を調べた。金山町の旧沼沢村は全13戸が検出下限値未満となり、30日付で出荷見合わせを解除した。
 伊達市梁川町の旧堰本村地区でコメを作る農家男性(60)は「原因をしっかりと突き止めて、安心して栽培、販売できるようにしてほしい」と訴えた。

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