東日本大震災

2012年1月アーカイブ

飯舘、独自に除染工程表 住環境中心に2年で

除染工程表が報告された飯舘村の区長・副区長会
 東京電力福島第一原発事故で全村避難している飯舘村は独自の除染工程表をまとめた。30日、福島市の村飯野出張所で開いた行政区長・副区長会で報告した。  工程表は、全村の住宅と周辺農地、屋敷林を含めた住環境を中心に2年程度で除染を完了するとしている。帰村...[記事全文

新たに汚染砕石の可能性 福島、川俣の民家など

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、県は30日、福島、川俣両市町の民家と二本松市の事務所の放射線量が周辺の空間放射線量などと比較して高く、汚染の可能性があると発表した。周辺の空間線量より高い数値を計測した民間の住宅や駐車場などは計13...[記事全文

本宮、水田の作付制限せず 24年産米、除染は実施

 本宮市は平成24年産米について、除染をした上で全ての水田で作付けを制限しない方針を固めた。除染対象は1キロ当たり100ベクレル前後の放射性物質が検出された水田。500ベクレル超の放射性物質が検出された水田はなかった。30日に市臨時議会で市が示した。...[記事全文

【県の18歳以下医療費無料化】小4から助成有力 制度設計で試行錯誤

 県は、東京電力福島第一原発事故を受けた県民の健康管理と子育て支援を目的に30日、18歳以下の医療費無料化の本格的な検討に入った。市町村が実施している現行制度の内容を踏まえ、小学4年~18歳以下を県の助成対象にする案が有力だ。ただ、恒久的な財源確保の...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【県の18歳以下医療費無料化】市町村、負担減に期待 保護者「一層の子育て支援を」

 県が独自に18歳以下の医療費無料化を実現する方針を打ち出したことを受け、既に助成を実施している市町村からは負担軽減への期待の声が上がる。一方、保護者は原子力政策を国策として進めてきた国に、子育て支援策への一層の財政支出を求める。 ■全額負担  「...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【振興への駆け引き10】困った時の東電頼み 未来博、世界大会...

県庁内の現地対策本部を訪れた財務相在任中の野田首相。入居する本庁舎建築の際には東電からの寄付があったとされる=23年4月
 「東北電力さんと同じ額ではない金額で、お願いしたい」  平成10年、うつくしま未来博の開催を3年後に控え、県は出展企業や協賛を募る作業を本格化させていた。当時、未来博準備の事務局に勤務していた元県職員は東京電力本店に出向き、協力を申し入れた。「同...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 寄稿集の点訳、音訳進める 心温まる出来事みんなに ネットで全国閲覧へ

寄稿集と点訳図書の見本を手に復興への思いを語る野地さん、右はアポロガスの篠木社長
■県点字図書館指導員 野地美行さん  「ふくしまの今をみんなで共有していきたい」-。福島市の県点字図書館は現在、心温まる出来事をつづった俳句や詩、短歌をまとめた寄稿集「こころの幻燈会」の点訳と音訳作業にそれぞれ取り掛かっている。  寄稿集は市内飯坂...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

土湯復興に法の壁 再開発に「制限」 着工手続き煩雑 

震災と原発事故で大きな影響を受けた土湯温泉。町の活性策を探っている
 東日本大震災からの復興を目指す福島市の土湯温泉に法律の壁が立ちふさがっている。町を挙げて土湯温泉町復興再生協議会を設立し、廃業旅館の再開発や再生可能エネルギーを活用した事業を計画している。しかし、温泉街は「市街化調整区域」に指定されているなど、計画...[記事全文

川内村に通学希望30人 回答169人中 前回調査比12人増 

小中学校の4月再開に向けて開かれた懇談会
 川内村が小中学校・保育園の4月再開に向けて行った2回目の意向調査の結果、「村内に通学させたい」と答えたのは回答のあった児童、生徒、園児合わせて169人中30人にとどまった。ただし、12月に行った前回調査と比べると12人増えた。29日、郡山市の村仮設...[記事全文

【24年産米作付け】除染間に合うか 検査体制構築も課題

県が行った農地反転耕のデモンストレーション=12月13日、桑折町
 JA福島中央会の平成24年産米作付け方針で、食品の新基準値100ベクレルを超える危険性が小さいと判断された場合、除染を条件に作付けが認められる。だが、春の作付け開始までに除染が間に合うのかは不透明だ。作付けの前提となる検査体制の構築も課題で、農家と...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【24年産米作付け】線引き難航必至 農家「科学的根拠を」

 JA福島中央会は平成24年産米の作付け方針で、23年産米の放射性セシウムが100ベクレル超~500ベクレル以下だった地域については、食品の新基準値100ベクレルを超える危険性が大きいか小さいかで作付けの可否を判断することにした。農林水産省はこの方針...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【振興への駆け引き9】東電、財団通じ寄付 直接の関係を避ける

郡山市ふれあい科学館が入居するJR郡山駅前のビッグアイ。科学館の整備費の一部には間接的に東電からの寄付を充てた
 「準備していたのに、おかしいじゃないか」  平成6年、郡山市役所の一室で市幹部は不快感を示した。東京電力が以前から市内に建設を申し出ていたドーム付きサッカー施設の計画が突然、中止された。  東電の担当者は「ご迷惑をお掛けしました」と、ただただ謝るば...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 伝統と挑戦の「一杯」 市民元気づけたい 白河ラーメン提供

思いのこもったラーメンを手にする村木さん(左)と薄井さん
■郡山のバー「ビア・ホップ」店主 村木一行さん  「受け継いだ伝統の技と味を生かして店を守り、市民を元気づけたい」。郡山市駅前一丁目のバー「ビア・ホップ」の店主村木一行さん(39)は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、店で白河ラーメンの提供を始...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

玉砂利線量80%以上低下 富岡町役場で実証実験 日大工学部などの新技術

 郡山市の日大工学部などが開発した玉砂利から放射性物質を取り除く技術の実証実験は28日、警戒区域の富岡町役場で行われた。  内面を特殊加工したミキサーに町役場庁舎屋上に敷かれていた玉砂利とクリーニング用補助材、水を一緒に入れてかき交ぜた。  計測場所...[記事全文

ブロック路面の除染実験を公開 福大構内

 日本原子力研究開発機構と福島大は28日、福島市の福島大で、かみ合ったブロックが埋め込まれている路面の除染実験を報道機関に公開した。  ブロックとブロックの間に入り込んだ放射性物質の除染は従来の高圧水洗浄機では難しいとされ、福島大などは名古屋市の企業...[記事全文

放射線 放射性物質 Q&A 原爆と原発事故でどんな違いが

 広島、長崎の原子爆弾(原爆)では多くの犠牲者が出ました。今回の東京電力福島第一原発事故でも大量の放射性物質が放出されました。原爆のような被害が出ないか心配です。原爆と原発事故でどんな違いがあるのでしょうか。 ■増加疾患の種類が異なる外部か内部被ばく...[記事全文

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

医療費無料化見送りを正式通知 知事「極めて残念」

 平野達男復興担当相は28日、県庁で佐藤雄平知事と会談し、県が求めていた18歳以下の医療費無料化を見送る方針を伝えた。佐藤知事は「非常に期待していた。極めて残念だ」と述べ、政府の対応に強い不快感を示した。原発事故と、子どものけがや疾病の因果関係を疑問...[記事全文

独自無料化24年度実施検討

■県、制度設計など急ぐ  県は平成24年度からの18歳以下の医療費無料化を目指し、市町村とともに早急に制度設計に入る。  東京電力からの賠償金250億円を含め1千億円規模となる県民健康管理基金を財源に、県は無料化を実現する。水面下で国は「国費以外での...[記事全文

4項目で県民救済

■原子力損害対策基金400億円交付決定  平野達男復興担当相は28日、県が創設する「原子力損害応急対策基金」に約400億円を交付することを佐藤雄平知事に正式に伝えた。  平野氏は東京電力福島第一原発事故で被害を受けた県民の救済に向け、基金を(1)県産...[記事全文

議事録作成に不備 県対策本部 協議項目のみ記入

 東日本大震災に関連する政府の重要会議の議事録が未作成であったことが問題となる中、震災発生の昨年3月11日から16日までに計33回開いた県災害対策本部会議について、県は協議した項目以外を記録していなかったことが28日までに分かった。  当時は東京電力...[記事全文

今野健太君(あさか開成高)県人初合格 原発事故の体験演じる 「みんなから慕われる役者に」

「みんなに慕われる役者になりたい」と練習に打ち込む今野君
■新国立劇場の演劇研修生試験  郡山市のあさか開成高演劇部の今野健太君(3年)は26日、新国立劇場演劇研修所の第8期研修生試験に合格した。東京電力福島第一原発事故をテーマとした演劇部オリジナル劇の一場面を演じ、本県初の合格者となった。震災の困難に立ち...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【県産材の放射線風評被害】 製材業者 自主検査へ 基準設け安全証明 国などの動き鈍く先手

いわき市内の木材市場に集められた原木。風評被害への懸念が広がる=28日
 汚染砕石問題を受けた風評被害が県産木材にも広がり、県内の製材業者らが取引先から安全かどうかを問われたり、木材の安全証明書の発行を求められたりするケースが相次いでいる。県木材協同組合連合会(県木連)は国や県に出荷基準を早期に設けるよう求めているが、実...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【振興への駆け引き8】施設寄付と増設は別 県、「見返り」に懸念

中川副知事にJヴィレッジの寄付申し込み書を手渡す東電の小木曽常務(左から2人目)=平成9年6月10日、県庁
 福島第一原発(大熊町・双葉町)に2基、広野火発(広野町)に2基を増設する-。平成6年8月、東京電力は、サッカー施設の寄付を県に申し出ると同時に、発電所の増設計画を公表した。  伸び続ける首都圏の電力需要を賄うために、東電にとって発電所の出力増強は欠...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

【食品の放射性物質新基準】「福島の漁業消える」 65種捕れぬ恐れ メヒカリやホシガレイ...

簡易型放射性物質分析器でサンプルを調べる職員=小名浜機船底曳網漁協
 県内水産業は、食品に含まれる放射性物質の基準値厳格化に危機感を募らせる。新基準が導入されれば、現在検査している魚介類の4割超が基準を超える恐れがある。放射性物質の影響を懸念し、各漁協は原発事故から10カ月余にわたり操業自粛を続けており、27日に開か...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

今を生きる 「絆サロン」開設 喜多方 相双の避難者に安らぎの場

避難者が安らげる場所になることを願う遠藤さん
■富岡の遠藤祝穂さん  「寒いからこたつも必要かな」。喜多方市字西四ツ谷に開設した「そうそう絆サロン」で、富岡町の遠藤祝穂さん(67)が笑みを浮かべた。約50平方メートルの敷地に並ぶ手作りの畳座敷やテーブル。相双地区からの避難者が安らげる場所をつくり...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【振興への駆け引き7】Jヴィレッジ建設申し出 増設の調査と同時に

東京電力福島第一原発事故の復旧作業の前線基地となっているJヴィレッジ。芝の上に砂利が敷かれ、駐車場などに使っている
 楢葉、広野両町にまたがるサッカー施設・Jヴィレッジは、東京電力福島第一原発事故以降、原発復旧作業の前線基地に変わった。一流選手がプレーしたピッチは芝の上に砂利が敷かれ、駐車場などに使われている。日本を代表するスポーツ施設の面影は今はない。 ■秘密会...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

帰還後の賠償継続を検討 原賠審が県内で初開催

 東京電力福島第一原発事故の賠償範囲を検討する文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は27日、県内で初めて郡山市のホテルハマツで開かれた。佐藤雄平知事と避難区域の首長は、今春の区域見直しに伴い住民が地元に帰還した場合も賠償を継続するよう要請。精神的損害...[記事全文

来月も漁の再開を断念 県漁連

2月の漁再開を断念した県漁協組合長会
 県漁連は27日、いわき市の県水産会館で県漁協組合長会を開き、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い、2月も引き続き漁再開を断念することを決めた。  自粛するのは県機船底曳網漁業協同組合連合会、いわき市漁協、相馬双葉漁協、小名浜機船底曳網漁協の...[記事全文

放射線対策の拠点が開所 原町

被災企業や大学の研究チームが入居するセンター
 南相馬市は27日、同市原町区萱浜に東京電力福島第一原発事故の放射線被害に対応する拠点「市放射線対策総合センター」を開所した。  中小企業基盤整備機構が仮設施設整備事業の一環として28アールの市有地に整備した。センターは床面積513平方メートルの鉄骨...[記事全文

今春作付け除染条件 23年産100ベクレル超~500ベクレル以下の水田

 JA福島中央会は平成24年産米の作付けについて、23年産のコメで放射性セシウムが1キロ当たり500ベクレルを超えた地域は作付けを制限、100ベクレルを超し500ベクレル以下の地域は除染などの一定の条件を前提に作付けを進め、100ベクレル以下の地域は...[記事全文

来月から復旧・整備再開 警戒区域内の常磐道

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により一時中断していた警戒区域内の常磐自動車道の復旧・整備工事を2月から再開する。ネクスコ東日本が26日発表した。  警戒区域内の開通区間と建設中区間のうち、放射線量が毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリ...[記事全文

町内外に集団移住先を 浪江町復興ビジョン検討委

浪江町の復興ビジョン検討委員会
 東京電力福島第一原発事故で全域が警戒区域と計画的避難区域に指定され、全住民が避難している浪江町は26日、住民や有識者による復興ビジョン検討委員会を開き、避難で各地に散らばった住民が集団で移住できる拠点を、町内外数カ所につくることを検討すると決めた。...[記事全文

震災復興へ協定締結 新地町と明治大

協定を締結し握手を交わす加藤町長(左)と納谷学長
震災復興へ協定締結 新地町と明治大 新地町は26日、明治大と震災復興に関する協定を締結した。  震災後の地域復興・地域活性化、復興の担い手となる人材育成、教育・文化・学術面における地域の復興・発展などさまざまな分野で連携できるように包括的な協定とした...[記事全文

生産基盤復旧を実践 JA福島五連復興ビジョン策定

 JA福島五連は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの農業の復旧・復興に向けた基本理念などを掲げた「復興ビジョン」を策定した。農畜産物の安全・安心確保対策を通した「福島ブランド」の信頼回復、農地や担い手など生産基盤の復旧などを実践する。ビジョ...[記事全文

福医大ネットワーク設立へ 内部被ばく検査態勢強化

 福島医大は、内部被ばくを調べる検査機器「ホールボディーカウンター」を有する県内外の検査機関などによるネットワーク組織を3月までに発足させる。25、26の両日、福島市の同大で開かれたホールボディーカウンターに関する学術会議で出た要望を踏まえて決めた。...[記事全文

除染平成25年度内完了 避難指示解除準備、居住制限区域 環境省が原発周辺の工程表発表

 環境省は26日、東京電力福島第一原発事故に伴い国が避難区域内の11市町村で進める除染作業の工程表を発表した。年間被ばく線量が50ミリシーベルト以下の「避難指示解除準備」「居住制限」の両区域で優先して作業を始め、平成25年度末までに全域で作業を完了さ...[記事全文

【原発周辺の除染工程表】帰還困難区域「時期示せ」 避難指示解除準備、居住制限区域 着実な実行望む

警戒区域などで行われている除染モデル実証事業。避難者は工程表通りに進むのか不安を抱いている=12月4日、大熊町役場
 26日、環境省が発表した避難区域の除染作業の工程表で、新たに設定される帰還困難区域の除染開始時期が示されなかったことに住民から不満の声が上がった。避難指示解除準備、居住制限両区域は、除染完了の時期が示されたが、中間貯蔵施設の建設場所が決まらない中、...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

今を生きる 県高校PTA広報紙コンクール 小高工が1位 困難越え編集 評価

1位に輝いた小高工PTA広報紙を手にする片山さん
 県高校PTA広報紙コンクールの審査会は24日、福島市で開かれ、小高工(伊藤裕隆校長)が1位に選ばれた。対象となった「小高工高 吉名の丘」の昨年12月15日号は、東京電力福島第一原発事故でサテライト5校に分散して学ぶ生徒の学習、活動の記録をまとめた。...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【振興への駆け引き6】資産評価 税収を左右 事故の影響 見通せず

 大熊町は平成23年度、原発事故前の評価を基に東京電力に原発の固定資産税を課した。しかし、24年度以降の課税では新たな問題を突き付けられている。  東京電力福島第一原発は、発電設備6基のうち、1号機から4号機までの建屋や発電設備などが激しく壊れている...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

【振興への駆け引き5】課税免除 原発は例外 復興に欠かせぬ財源

東京電力福島第一原子力発電所3号機の原子炉に搬入される炉心隔壁(シュラウド)。設備が増える分、町に入る固定資産税が増えた=平成10年2月
 昨年開かれた大熊町の9月定例議会で、1つの条例案が可決された。町内の企業の設備などで一定の要件を満たした「償却資産」について、固定資産税を徴収しないことを盛り込んだ。  東京電力福島第一原発事故で町内全域が警戒区域に指定され、避難した住民や企業は...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 入居まだ10戸―郡山市日和田の仮設 寂しさ埋める場所に

談話室の鍵を開ける小林さん
■双葉の小林テイさん 真心で談話室管理  「いつ、誰が来ても大丈夫なように」。郡山市日和田町にある双葉町の仮設住宅で暮らす小林テイさん(72)は、敷地内の談話室の鍵を開けるのが日課だ。計122戸の9割以上は、未入居のまま。連なる住宅の前は足跡もない、...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【サテライト設置8校1期志願者激減】学校存続できるのか 「大勢来てほしいが...」

双葉高、富岡高、双葉翔陽高のサテライト校が設置されるいわき市のいわき明星大。各校の関係者は生徒確保に頭を悩ませている
 県立高校入試1期選抜で、今春以降もサテライト校を設置する相双地区の8校の志願者が募集定員を大幅に下回った。生徒を確保するため6校では自己推薦で入学できる1期の定員枠を増やしたが、予想以上の低倍率に関係者はショックを隠せない。このままでは学年が成り立...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

県民健康調査の回収低迷 若年層の啓発強化へ

東京電力福島第一原発事故を受けた県の県民健康管理調査で、基本調査の問診票回収率は20日現在、全県で20・8%と低迷が続いている。25日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で明らかになった。回収率は昨年11月からの約1カ月間で2ポイント増えた...[記事全文

甲状腺「悪性みられない」

検討委員会では、浪江、飯舘両町村、川俣町山木屋地区の18歳以下を対象にした甲状腺検査の結果が報告された。3765人のうち、「直ちに二次検査を要する」と判断された県民はいなかった。  直径5・1ミリ以上のしこりなどが確認され、二次検査の対象となったのは...[記事全文

大熊が町外に居住地検討 帰還困難の町民対象

 大熊町内への帰還の有無にかかわらず町民の支援を復興構想で示している町は、高放射線量による居住困難地域の住民や帰還を望まない人を対象に、町外に居住地を整備する方向で検討していることが25日までに分かった。「町への帰還」を前提に平成24年度から町外への...[記事全文

相双11学科定員割れ 県立高全日制1期選抜志願状況 

 今春の県立高校入試の1期選抜(自己推薦)と地元の連携中学の生徒を受け入れる連携型選抜の出願が24日に締め切られた。東京電力福島第一原発事故で平成24年度も引き続きサテライト校を設置する相双地区の8校12学科のうち、小高工・機械を除く、8校11学科で...[記事全文

復興へ知事査定 県予算案、編成大詰め

説明を聞く佐藤知事(左から2人目)
 県の平成24年度当初予算案の知事査定は24日始まった。各部局の要求総額は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの本格的な復旧・復興に向け、過去最大の1兆4千億円程度に上っている。  査定件数は53件。内訳は知事直轄1件、総務部7件、企画調整部3...[記事全文

増子氏が辞任 参院震災復興特別委員長

 民主党の増子輝彦参院議員(本県選挙区)は24日、参院東日本大震災復興特別委員長を辞任した。  昨年12月の参院本会議で原発輸出などの原子力協定の締結に対する採決を棄権し、党から責任を求められ、辞表を提出していた。  増子氏は昨年9月から委員長を務め...[記事全文

84園6億6700万円請求 私立幼稚園の原発賠償 

永名所長に賠償請求する関会長(右)
 私立幼稚園関係原子力損害対策協議会は24日、東京電力に福島第一原発事故の損害として約6億6700万円の賠償を請求した。  今回は被害総額がまとまった84園分を請求した。対象は昨年3月11日から8月末までの分で、警戒区域や計画的避難区域内などで活動で...[記事全文

二本松の住宅で高線量 汚染砕石生コン使用 

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、県は24日、二本松市の民間住宅一棟のコンクリート基礎部分の放射線量が、周辺の空間放射線量より高かったと発表した。基礎部分は、双葉砕石(本社・富岡町)の浪江町の事業所から出荷された石を原料とする生コン...[記事全文

放射線理由、米の70点展示なし 6月に県立美術館「ベン・シャーン展」 

 神奈川、愛知、岡山を巡回した後、6月から福島市の県立美術館で開かれる「ベン・シャーン展」の作品約500点のうち、米国の美術館七館が貸し出した約70点が県立美術館では展示されないことが24日、分かった。東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を心配...[記事全文

通常通り作付けへ コメの新基準値未満地域でJA福島中央会 

 平成24年産米の作付け方針を検討しているJA福島中央会は、県が実施しているコメの緊急調査で食品衛生法の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)未満の地域は、通常通り作付けを行う方向で最終調整している。24日、福島市で17単位JAとの実務者会議を開いて...[記事全文

12月分2634人「影響なし」 ホールボディーカウンター検査 

 県は24日、東京電力福島第一原発事故を受けた昨年12月分のホールボディーカウンターによる内部被ばく検査の結果を発表した。2634人を調査し、今後50年間(子どもは70歳まで)の内部被ばく量を表す預託実効線量は2633人が1ミリシーベルト未満、1人が...[記事全文

資料収集し保存 県立図書館、震災や原発事故 

資料収集などについて意見を交わした県立図書館協議会
 県立図書館は東日本大震災や東京電力福島第一原発事故に関わる資料や情報の収集、保存に取り組む。24日、福島市の同館で開かれた同館協議会で示した。  未曽有の災害と事故の事実を広く伝え、後世に残すのが目的。地震・津波や事故による放射線被害、風評被害、損...[記事全文

【振興への駆け引き4】新課税で減収の危機 県、全国と連携し阻止

 「新たな要望の準備を進めなくては...」。平成15年夏、県税務企画グループ参事を務めていた笠原久雄(60)=福島市=は対応を急いだ。  経済産業省が総務省に「ある提案」を出した、との情報が入ったからだ。県税収入が大幅に減る内容で、県にとって見過ごす...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

【食品のセシウム新基準】「農家やめるしか...」 一律厳格化に怒り 県、検査態勢を不安視 福島で説明会

福島市で開かれた放射性物質対策に関する説明会。出席者から国の担当者に新基準値への疑問の声が寄せられた
 「厳しくされたら農家をやめるしかない」。食品中の放射性セシウムの新基準値について、厚生労働省と内閣府食品安全委員会による説明会が24日、福島市で開かれ、出席した県内の農家らから怒りの声が相次いだ。東京以外で初めて開催されたが、国の方針に納得しない生...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

今を生きる 避難村民に歌詞伝える 望郷の「川内小唄」

仮設住宅集会所で川内村の住民らとともに川内小唄を歌う横山さん(右)
■郡山の借り上げ住宅 横山文伍さん(富岡)  「いーとこ磐城の川内よ、寄ってけ寄ってけヨイサッサ-」。郡山市南一丁目の仮設住宅集会所。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故のため、川内村から移り住んだ人々が「川内小唄」を口ずさむ。指導者は、富岡町から...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

保護の犬猫と再会、4分の1 警戒区域

 東京電力福島第一原発から半径20キロの警戒区域内に取り残され、県や支援に入った県外14自治体などが保護した犬と猫は昨年末の時点で計961匹、飼い主の元へ戻れたのは約4分の1に当たる245匹にとどまることが23日、県への取材で分かった。飼い主が見つか...[記事全文

慣れない雪道運転学ぶ 若松 楢葉町民が体験講習会

 会津美里町に避難している楢葉町民を対象にした雪道運転体験講習会は23日、会津若松市の会津中央自動車教習所で開かれた。  慣れない雪道に不安を感じている避難者に安全な運転方法を学んでもらおうと教習所が企画。会津美里町の仮設住宅に住む楢葉町民19人が...[記事全文

川内村が31日に帰村宣言へ

 3月までの全村帰還を目指している川内村が村民に帰村を呼び掛ける「帰村宣言」は31日に行われる見通しとなった。遠藤雄幸村長が佐藤雄平知事に帰還を報告する形になる見込みで、村は県と調整している。  村は14日から19日まで住民懇談会を開催し、除染の進ち...[記事全文

住民64%が「戻りたい」 富岡町が調査

 富岡町が全世帯を対象に行った意向調査で、放射線量の低減や生活基盤の整備などを条件に64%の住民が「戻りたい」と回答した。一方で、東日本大震災発生から帰町までの期間は、48%が3年以内と回答し、早急な古里の再生を強く望んでいる。23日に開かれた災害復...[記事全文

屋内の公園がオープン 二本松で空き店舗を活用

木枠に入った落ち葉や木の実に触れて遊ぶ子どもら
 原発事故による放射線の影響を気にしないで遊べる建物内の公園「屋内の大地」が23日までに、二本松市本町の商店街の空き店舗にオープンした。  福島市のデザイナー・アサノコウタさん(28)と二本松市の印刷業松本太さん(41)ら有志が子どもに遊び場を提供し...[記事全文

川俣町の山木屋、助け合う心を曲に 歌声を収録、3月にはコンサート

CDの収録に臨む山木屋小児童ら
 東京電力福島第一原発事故の影響で計画的避難区域に指定された川俣町山木屋地区の山木屋小5年生が作詞した歌詞に、フォルクローレ演奏家の木下尊惇さんがメロディーを付けて完成した曲「山木屋の『わ』」のCD収録とジャケット撮影が22日、町中央公民館で行われた...[記事全文

医療・福祉6棟に使用 汚染砕石の生コンの優先調査を開始

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、双葉砕石工業(本社・富岡町)の浪江町の事業所から出荷された石を原料とする生コンを使い、東京電力福島第一原発事故後に建てられた住宅など約60棟の中に、民間の医療・福祉関連施設が6棟入っていることが23...[記事全文

【除染技術問題】ガイドライン効果不十分 道路線量下がらず 実証実験の連携に課題

 環境省がまとめた除染ガイドラインの先行実施地域で「十分な効果が得られない」との指摘が出ている。独自に新たな除染技術の導入を検討している自治体もあるが、ガイドライン以外の手法では事業費が国の補助対象から外れることがあり、早くも内容の改訂を求める声が上...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【除染技術問題】国直轄の工程表早く 避難区域、帰還見通せず

 東京電力福島第一原発事故の避難区域見直しが3月末に迫る双葉郡内などの除染は国直轄で行われることになっている。21日来県した細野豪志環境相は、避難区域で国の実施する除染の工程表を年度内に決定するとした。しかし、双葉郡内の町村からは「もっと早く工程表が...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【振興への駆け引き3】安定税収「堅持を」 「脱原発」後も要請

松下忠洋経産副大臣に復興事業や政府予算の編成について要望する佐藤知事(右)=昨年7月
 知事佐藤雄平(64)は昨年7月、東京・霞が関にある各省庁に出向いた。行く先々で、復興事業への予算付けを求め、併せて平成24年度の政府予算づくりに向けた本県の提案を伝えた。  数多い要望項目の中に、ある表現が盛り込まれていた。「法人事業税における電...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

東電賠償金を活用 県、24年度開始へ調整 18歳以下の医療費無料化

 政府は22日までに、東京電力福島第一原発事故を受けて福島県が求めている18歳以下の全ての医療費無料化を見送る方針を決めた。原発事故との因果関係のない医療費の無料化は公平性の上から問題があると、判断した。これを受け、県は東京電力福島第一原発事故の賠償...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

政府 県南・会津地方の賠償対策 県に430億円交付へ

 東京電力福島第一原発事故の自主避難者らに対する賠償で、県南・会津地方が対象外となったことへの対策として政府は22日までに、本県に430億円を交付する方針を固めた。県は国からの交付金を今後、創設する「原子力被害応急対策基金」に繰り入れる方向で調整する...[記事全文

【福島の花見山除染】 観光の目玉手つかず 広大、人手が必要 園主の阿部さん「心癒やしてほしいが...」

福島市の観光名所の花見山。春になると色鮮やかな花が訪れる人を魅了する
 花の観光シーズンを前に福島市渡利地区にある名所「花見山」の除染が進んでいない。東日本大震災からの復興のシンボルの1つとして、市は花見山へ積極的な誘客を展開する考えだ。しかし、市内で比較的放射線量が高いとされる渡利地区で住宅除染が始まらず、私有地でも...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

神楽舞 いつか古里で 仲間思い伝統継承 喜多方「文化の光フェス」出演

古里の仲間を代表しステージに立った岩佐さん(後列右から2人目)らメンバー
■相馬の御手神楽台敬神団 岩佐武弘さん(58)  「やり切った」。喜多方市で22日に開かれた「ふくしま文化の光フェスティバル」に出演した相馬市の相馬宇多郷の神楽「御手(おて)神楽台敬神団」。会長の岩佐武弘さん(58)は胸をなで下ろした。ふいに、ステー...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

【振興への駆け引き2】優遇措置地域に定着 法制化実現残る不満

参院の委員会審議に臨む太田氏(前列右)。国会議員在任中、原発特措法の成立に力を注いだ
 元参院議員太田豊秋(76)が暮らす南相馬市は、東京電力福島第一原発事故による警戒区域や計画的避難区域を抱え、多くの住民が避難生活を送る。  市内原町区にある自宅は約4カ月前まで緊急時避難準備区域だった。今も避難したままの住民も目立つ。「もっと安全対...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

復興ビジョン報告 楢葉町検討委

楢葉町の復興計画検討委員会は22日、いわき市のいわき明星大で開かれ、復興計画の指針となる「復興ビジョン」を草野孝町長に報告した。  報告で近藤邦彦委員長は「町が推進する主要施策をまとめた。町や町民の生活再建のため、一層の強い信念と情熱を持って取り組ん...[記事全文

汚染砕石生コン県内使用60棟 経産省調査 福島、二本松、本宮

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、双葉砕石工業(本社・富岡町)の浪江町の事業所から出荷された石を原料とする生コンを使い、東京電力福島第一原発事故後に建てられた一戸建てや集合住宅は、県内で少なくとも約60棟に上ることが22日までの経済...[記事全文

火発南側の町有地に仮置き場 広野町の災害がれき 町が住民説明会で示す

仮置き場の設置などに理解を求めた説明会
 広野町の災害がれきの仮置き場設置と処理に関する住民説明会は22日、町公民館で開かれた。現在がれき置き場として使用している東京電力広野火発の南側にある町有地を仮置き場に設定する方針をあらためて示し、理解を求めた。  町は災害がれきを約6万9000トン...[記事全文

【仮設の高齢者見守り】人手不足や財政難 旗立て、赤色灯...懸命に工夫 13人で2400戸支援 富岡、南相馬など 自治会が活動費

「見守ってもらえてありがたい」と黄色い旗を見詰める佐藤さん=大玉村の安達太良仮設住宅
 県内の仮設住宅で暮らす高齢者の見守り活動で、財政難や人手不足などの問題が浮上している。行政の財政支援を受けられず、仮設住宅の自治会役員が経費の全額を負担したり、増加する仮設住宅に支援相談員が対応に苦慮したりするケースもある。自室に閉じこもりがちのお...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

また笑顔で頑張ろう 事業休止乗り越え いわきで再開 あすから生活 「家族同然、うれしい」

「せんだんの家」再開に決意を新たにする関係者
■双葉のグループホーム 「せんだんの家」  双葉町民が避難生活を送るいわき市の南台仮設住宅の一角に20日、同町の社会福祉法人ふたば福祉会の認知症高齢者グループホーム「せんだんの家」が開所した。東京電力福島第一原発事故で町全体が警戒区域となったため事業...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

【振興への駆け引き1】県、国に特措法提言 豊かさの裏付けを

建設中の東京電力福島第二原発1、2号機。県は建設終了後も立地の恩恵が続く仕組みを求め続けた=昭和56年作成の県の要望資料より
 建屋が爆発し、煙が上がる。避難する住民の車が阿武隈山系の狭い道路を埋め尽くす-。東京電力福島第一原発の事故直後、福島市の元県職員佐藤家治(76)は、新聞やテレビで報じられる光景を信じられない思いで見詰め続けた。  「安全に対する国の関わりがもっと明...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

県内5支所設置へ 福島環境再生事務所 地域別に除染推進

 環境省は4月、放射性物質の除染推進の拠点となる「福島環境再生事務所」の支所を県内5カ所に設置する。地域別の除染に関する要望や課題を把握し、県内の環境再生を支援する。21日に福島市で行われた同事務所の開所記念式典で細野豪志環境相が明らかにした。  同...[記事全文

3月末までに除染工程表 細野環境相 国直轄分で方針

開所式で除染推進の考えを述べる細野環境相
 環境省は東京電力福島第一原発事故の避難区域で国が直轄で行う放射性物質の除染の工程表を3月末までに決める。平成24年度の早い時期に作業内容をさらに具体化させた第二弾を作成する。21日に福島市で福島環境再生事務所の開所記念式典が行われ、細野豪志環境相が...[記事全文

楢葉町 収束作業拠点移転求める 「帰還や復興の足かせに」

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域の見直しを前に楢葉町は21日までに政府に対し、同町のJヴィレッジの事故収束の作業拠点を福島第二原発など町北部に移転するよう求めた。Jヴィレッジは町の南側の玄関口に位置しており、町は「住民の帰還や町の復興の足かせ...[記事全文

放射線 放射性物質 Q&A レントゲン検査受け続けて大丈夫か 医療被ばくの不利益より診断

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん  東京電力福島第一原発事故による放射線問題が起きてから、病院で受けるレントゲン写真の検査なども放射線を浴びてしまうのではないかと心配になってしまいます。...[記事全文

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

1月の県人口198万2991人 1年で4万4147人減

 県内の1月1日現在の住民基本台帳に基づく推計人口は198万2991人となり、1年間で4万4147人減少した。このうち、7割の約3万1000人が東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の影響による減少とみられる。県が20日、発表した。  昨年1年間の社...[記事全文

経産相、マンション賠償指示へ 「予知できず」陳謝

 枝野幸男経済産業相は20日、二本松市の三保恵一市長と経産省で会談し、放射性物質に汚染された疑いのあるコンクリートが使われた同市のマンションの住民らに対する損害賠償を速やかに実施するよう東京電力に指示する考えを示した。  三保市長が住民の移転費用をは...[記事全文

「原発事故は今も進行」 政府事故調説明会で訴え

政府の福島第一原発事故調査・検証委員会が開催した中間報告書の説明会
 政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会は20日、福島市で県内の自治体を対象にした中間報告説明会を開いた。出席した市町村からは「浪江町の砕石場の土砂問題が判明するなど原発事故は今も進行中だ。どこまで調査するのか」など今後の調査・検証への意見や...[記事全文

【汚染砕石問題】業者「出荷基準早く」 風評拡大懸念 東電に賠償請求へ

現状説明を受け、対応を協議した県採石業協会砕石部会の緊急会議
 放射性物質に汚染された疑いのある砕石が出荷された問題で、砕石業者に風評被害拡大を懸念する声が強まっている。出荷基準がないことが、風評に拍車を掛けかねないとして、業界団体は早期策定を国に求める。その上で、東京電力への賠償請求を視野に入れる。県も基準の...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

苦悩する自治体/飯舘村(32) 帰還まで苦闘続く までいな暮らし復活懸け

除染や帰還について村民との共通理解を深めようと村は昨年、各地で懇談会を開いた=伊達市保原市民センター
  「先が見えない」というコメントは93件だった。  飯舘村が昨年10月に実施した村民アンケートで寄せられた自由意見だ。「早く帰りたい」は45件、「帰りたくない・戻らない」は27件。誰もが不透明な未来に心が揺れている。  大倉地区に住んでいた中井田...[記事全文

カテゴリー:連載・原発大難

荒れ地に花を 喜多方の生産法人で働く 会津へ恩返し

同僚との会話を楽しみながら、綿を取る作業に励む門馬さん(右端)
■大熊町の農業 門馬一彦さん(63)  雪に囲まれた喜多方市岩月町の作業小屋で、大熊町の農業門馬一彦さん(63)は同僚と会話を弾ませながら、細い枝先の綿を摘み取る。東日本大震災後、避難先の同市で農業生産法人「エガワコントラクター」の社員となった。「受...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

【原発住民賠償】商品券 県南、会津のみ配布案 財務省は猛反発 政府内、足並み乱れる

平野文科相に賠償の実現を求める要望書を手渡す佐藤知事(右)=19日午前、県庁
 東京電力福島第一原発事故で、政府は19日までに、全県民を対象に検討してきた地域限定の商品券(地域振興券)の配布地域を賠償の対象外となった県南・会津地方のみとする方向で検討に入った。費用を抑え実現を目指す経済産業省の思惑が潜むが、財務省は対象外へ配布...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

苦悩する自治体/飯舘村(31) 不透明な除染効果 村ブランド再生できるか

草野地区の住宅地で進む除染実証試験
  農地は長泥10.50マイクロシーベルト、蕨平9.52マイクロシーベルト。  今月5日、地上1メートルの数字だ。飯舘村は独自に週1回、20行政区の宅地と農地の放射線量を計測している。原発事故から10カ月経過しても、浪江町と接する村南部の放射線量は高...[記事全文

カテゴリー:連載・原発大難

新地に分院開設へ

加藤町長に要望書を手渡す渡辺理事長(右)
■原町の渡辺病院  東京電力福島第一原発事故の影響を受け、民間総合病院の渡辺病院(南相馬市原町区)は入院設備を有する分院を新地町に開設する方針を決めた。渡辺泰章理事長が19日、町役場を訪ね、加藤憲郎町長に支援を要請した。相双医療圏の機能維持、地域の復...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

鹿野農相、漁業支援を継続 来県し関係者と懇談

漁業関係者らと意見交換した鹿野農相(左)
 鹿野道彦農相は19日、いわき市の小名浜魚市場を訪れ、漁業関係者らと意見交換した。参加者から生活支援策の継続を求める声が上がり、鹿野農相は「これまでの支援策を継続していく」と述べた。  意見交換では、県漁連の野崎哲会長、渡辺敬夫市長、佐藤憲男相馬市副...[記事全文

県工事でも高線量 汚染砕石、本宮の護岸で

放射性物質に汚染された疑いのある生コンが使用された護岸工事現場=19日、本宮市
 放射性物質に汚染された疑いのある砕石を原料とした生コンが県発注の公共工事10カ所に使われていたことが19日、分かった。このうち、本宮市の五百川の護岸ブロックから周辺の空間線量の約3倍に当たる毎時1・25マイクロシーベルトの放射線量が検出された。県は...[記事全文

福島の一般住宅でも高線量 二本松市が会見

大勢の報道陣を前に、記者会見する二本松市の三保市長(左端)=19日夜、二本松市役所
 二本松市の建設会社が福島市に建設した一般住宅にも放射性物質に汚染された疑いがある砕石が入った生コンが使われ、屋内から屋外より高い放射線量が検出されていたことが19日、分かった。二本松市の三保恵一市長が同日開いた記者会見で明らかにした。  市によると...[記事全文

「除染工程表早急に」 首相が大熊町長に示す

 大熊町の渡辺利綱町長は18日、官邸で野田佳彦首相と面会し、東京電力福島第一原発事故を受けて国直轄で進める警戒区域などの除染に関する工程表の早期提示を求めた。首相は「早急に策定するよう指示している」と述べた。  工程表提示のほか、あらゆる技術を駆使し...[記事全文

白河・会津賠償本部を設立 原発事故救済

全県での自主避難者への賠償実現を誓い合う出席者
 東京電力福島第一原発事故の自主避難者への賠償の対象外となった県南、会津、南会津の市町村でつくる県白河地方・会津地方原子力損害賠償対策本部は18日、福島市のサンパレス福島で設立総会を開き、全県民を対象にした自主避難の賠償の実現を目指すことを決めた。 ...[記事全文

苦悩する自治体/飯舘村(30) 遠い学校揺れる心 未来の担い手育成に苦慮

放課後、福島市内に向かうスクールバスに乗り込む飯舘村の児童
  村の将来を担うはずの子どもの数が減った。  飯舘村は幼稚園から中学校まで川俣町の学校などに間借りしている。多くの子どもたちは福島市などの避難先から片道1時間ほどかけてスクールバスで通う。計画的避難により子どもも200人以上が他に移り、残ったのは事...[記事全文

カテゴリー:連載・原発大難

今を生きる 伝統の神楽で厄流し 住民 心合わせ実現

地元神楽の厄流しに集まった小高区上浦の住民。前列中央は斎藤さん
■小高・上浦の斎藤重宗さん  警戒区域の南相馬市小高区から避難し、鹿島区につくられた仮設の福幸商店街に接骨院を出店した斎藤重宗さん(39)は7日、小高区上浦に伝わる伝統の神楽で前厄の厄流しをした。  上浦では、神楽保存会が元日に厄年の人がいる家を回っ...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【汚染砕石問題】住宅、アパート20棟使用か 範囲拡大の様相 住民「一刻も早く対応を」

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、富岡町の双葉砕石工業が採石した石を二本松市の建設会社が同市と福島市の一戸建て住宅計約10棟、大手住宅会社が賃貸アパート9棟の計約20棟の建設にそれぞれ使用していたことが18日、新たに分かった。高速道...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

砂利、製材を線量調査 県、経済産業省 

 二本松市のマンションで放射性物質に汚染された疑いがある砕石を原料にした生コンが使われた問題で、県と経済産業省は17日、東京電力福島第一原発事故当時、屋外に置かれていた砂利や製材などの建設・建築資材の調査に入る方針を固めた。計画的避難区域と特定避難勧...[記事全文