東日本大震災

2012年1月アーカイブ

全県民の賠償「努力したい」 首相が首長らと意見交換

 8日に福島市で開かれた「原子力災害からの福島復興再生協議会」では、県内の首長らと野田佳彦首相ら閣僚が意見を交わした。全ての県民への賠償、子どもの医療費無料化などを国に強く求めたが、野田首相らは「努力したい」などと応じるにとどまった。  県市長会長の...[記事全文

線引き妥当ではない 公明の山口代表

 公明党の山口那津男代表は8日、県庁で佐藤雄平知事と会談し、東京電力福島第一原発事故に伴う自主避難者らへの賠償金支払いで文部科学省の原子力災害賠償紛争審査会が対象地域を県内23市町村に限定したことについて「線引きすることは妥当ではない」と述べた。  ...[記事全文

知事があらためて不快感 収束発言

 福島復興再生協議会で、佐藤雄平知事は、原発事故収束に向けた工程表の「ステップ2」完了時の政府関係者の「事故収束発言」に触れ、「施設内の収束であって、避難者や県民の感覚は相当違う。あくまで避難者が帰還することが事故の収束だ」とあらためて不快感を示した...[記事全文

新成人の思い出を手助け なみえ美容二本松店、仮設住宅の共同店舗

新成人が着付けに訪れた安達運動場仮設住宅のなみえ美容二本松店
 県内各地で成人式が行われた8日、二本松市の安達運動場仮設住宅にある「なみえ美容二本松店」は、振り袖に着飾る新成人が相次いだ。共同店舗で営業する浪江美容組合の四店舗のスタッフが「一生の思い出をつくる手助けをしたい」と総出で髪のセットやメーク、着付けに...[記事全文

津波で殉職団員に敬意 浪江町消防団の出初め式

浪江町消防団の出初め式で殉職者の霊前に献花する紺野団長(手前)ら
 浪江町消防団の出初め式は8日、原発事故により役場機能を移す二本松市の浪江中(旧針道小)体育館で行われ、津波で犠牲になった団員の霊前に町再生の誓いを立てた。  県内外に避難している512人の団員のうち180人が集まった。馬場有町長の観閲を受けた後、昨...[記事全文

平穏、安心な状況を発信 広野町消防団の出初め式

機械器具点検を受ける団員
 広野町消防団と町婦人消防隊の出初め式は8日、町内の広野中で行われ、無火災を誓い合った。旧緊急時避難準備区域での出初め式は同町が初めて。  ポンプ分団を含む7分団と婦人消防隊合わせて約80人が参加した。山田基星町長が同校体育館で通常点検、同校校庭で機...[記事全文

帰れぬ思い 成人の誓い 避難先などで成人式

避難先の会津若松市で行われた成人式で笑顔を見せる新成人
 9日の「成人の日」を前に、東京電力福島第一原発事故で役場機能を移転している6町村を含む県内39市町村で8日、成人式が行われた。  このうち、会津若松市に移転している大熊町の成人式は、市内の会津若松ワシントンホテルで行われ、対象者138人のうち84人...[記事全文

基準超セシウム検出 県が発表、出荷自粛要請 いわきのユズ

 県は7日、いわき市のユズから食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える930ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は同日、いわき市に出荷自粛を要請した。出荷自粛は福島、南相馬、伊達、桑折に続き5市町目。  いわき市が6...[記事全文

福島で2日に高数値 県「風で土ぼこり混入」 放射性物質の降下量測定

 雨や風による放射性物質の降下量を測るため県が福島市方木田の県原子力センター福島支所で行っている定時降下物環境放射能測定で、今月2日の放射性セシウムが1平方メートル当たり432ベクレルと比較的高い数値を記録していたことが7日までに分かった。ただ、周囲...[記事全文

放射線 放射性物質 Q&A 放射性ヨウ素 飛散した影響は

 チェルノブイリ原発事故の発生後、原発の周辺住民の間で甲状腺がんの発生が増えたという話を聞きます。東京電力福島第一原発事故でも、甲状腺がんを引き起こす放射性ヨウ素が飛び散ったそうですが、大丈夫ですか。 ■食物や飲み物を摂取制限甲状腺がん増考えにくい ...[記事全文

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

暫定基準値超えなし 県9市町村セシウム調査

 平成23年産米の県の調査で微量の放射性セシウムが検出された地域の緊急調査で、県は6日、9市町村の30旧市町村の調査結果を発表した。今回は2439戸の2678点を調べ、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムは検出されなかっ...[記事全文

【コメのセシウム要因調査】中間報告あいまい 作付け前、農家困惑 

 県北地方の昨年米の一部から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、農林水産省と県がまとめた要因調査の中間報告に対し、農家に戸惑いが広がっている。「肥料中のカリウム不足が要因の1つ」とされたが、同じ量を施肥しても検査結果が異なるケース...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

今を生きる 富岡町民の 冬の会津 募る郷愁 心温めたい

会津地方に避難している富岡町民に連絡を呼び掛ける大川原さん(左)と横須賀さん夫妻
■若松に避難 大川原さん、横須賀さん夫妻  冬の会津で心細い避難生活を送る富岡町民の絆を確かめたい-。同町大膳町の大川原俊昭さん(63)、同町下千里の横須賀弘さん(66)千代子さん(62)夫妻は今月、会津地方にいる富岡町民の会を発足させようと、動きだ...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

若者が戻れる古里に

プレハブの事務所で鈴木さん(左)を囲み、地域の復興策を話し合うメンバー
■集団移転目指す いわき・豊間の復興協議会  太平洋に面したいわき市平豊間地区に冷たい海風が吹き抜ける。津波で8割の家屋が全半壊し、地盤沈下も起きた。区長の鈴木徳夫さん(76)は更地のままの光景に目をやり、言葉に力を込めた。「安全で安心な古里を次の世...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

【難航する自治体の仮置き場確保】 除染前進へ、苦肉の策

石川町に設けられた仮置き場。写真奥の建物内に汚泥などが運び込まれている。
郡山市 地区内保管を提案 石川町 設置し安全伝える  県内の多くの市町村が放射性廃棄物の仮置き場設置が難航する中、"苦肉の策"で除染をより推進する自治体が出てきた。郡山市は住民の理解を得やすいよう、小学校の61学区単位で市有地への仮置きを提案。石川町...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

今を生きる 仮設の94歳、周囲に勇気 「くよくよしても、しょうがない」

体操教室で笑顔を見せる佐藤トメさん(中央)
■冨岡から大玉に避難 佐藤トメさん  「くよくよしても、しょうがない。前を向いて生きるしかない」。富岡町民が避難している大玉村の安達太良仮設住宅で一人暮らしをしている佐藤トメさんは、大正6年生まれの94歳。仮設住宅で最高齢だが、誰よりも元気に生活して...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

民俗芸能学会が「福島調査団」 無形文化財の継承支援

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を受けて、全国の民俗芸能研究者らでつくる民俗芸能学会(山路興造代表理事)は「福島調査団」を組織し、今月から県内の無形民俗文化財の被災調査に取り組む。長年継承されてきた祭りや郷土芸能、伝統行事は、震災や原発事故か...[記事全文

駐欧大使一行13日来県 原発事故把握し、情報発信へ

 欧州約10カ国に駐在する日本人大使の一行が13日、東京電力福島第一原発事故の被災状況を確認するため来県する。  イギリス、イタリア、ノルウェー、ロシアなど各国の大使で、それぞれの赴任地で原発事故の正確な情報を発信し支援を訴えるため企画した。  県庁...[記事全文

双葉町と議会、協議会欠席へ 中間貯蔵施設、町村間の議論優先を

 双葉町議会は6日、町役場機能を置いている埼玉県加須市で全員協議会を開き、双葉郡内への汚染廃棄物の中間貯蔵施設建設の検討を始めた双葉地方電源地域政策協議会について、「各町村間で議論もしていないのに、中間貯蔵施設の話を政策協議会の場に出すのはおかしい」...[記事全文

除染前進へ、苦肉の策 難航する自治体の仮置き場確保

石川町に設けられた仮置き場。奥の建物内に汚泥などが運び込まれている
 県内の多くの市町村が放射性廃棄物の仮置き場設置が難航する中、"苦肉の策"で除染をより推進する自治体が出てきた。郡山市は住民の理解を得やすいよう、小学校の61学区単位で市有地への仮置きを提案。石川町はスピードを優先して住民代表のみに説明し、町総合運動...[記事全文

積算線量、健康への影響ない 郡山市が未就学児の結果公表

 郡山市は6日、昨年11月1カ月間のバッジ式積算線量計測定を希望した市内の幼稚園児ら未就学児約1万5239人と妊婦896人の分析結果を公表した。未就学児の最高は0・66ミリシーベルトで、平均は0・11ミリシーベルト、妊婦の最高は0・36ミリシーベルト...[記事全文

会津大が復興支援センター 雇用創出、人材育成目指す

 会津大は6日、同大復興支援センター(仮称)構想を発表した。IT専門大学の特長を生かし、協力企業と連携して復興プロジェクトや、雇用創出につながるソフトウエア開発、人材育成などに取り組む。秋までに事業計画を策定し、平成26年には核となる「先端ITクラウ...[記事全文

仮設の94歳、周囲に勇気 「くよくよしても、しょうがない」

体操教室で笑顔を見せる佐藤トメさん(中央)
 「くよくよしても、しょうがない。前を向いて生きるしかない」。富岡町民が避難している大玉村の安達太良仮設住宅で一人暮らしをしている佐藤トメさんは、大正6年生まれの94歳。仮設住宅で最高齢だが、誰よりも元気に生活している。トメさんを慕う町民が毎日部屋を...[記事全文

今を生きる 夢実現 成長誓う 感謝の心忘れない

華麗に舞う淵上さん
■英名門「バーミンガム・ロイヤルバレエ団」入団 郡山出身 淵上礼奈さん 19  郡山市出身のバレエダンサー淵上礼奈さん(19)は英国の名門「バーミンガム・ロイヤルバレエ団」に入団し、12月末からプロとして活動を開始した。「体で音楽を奏でるような、音楽...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

全通学路を春までに

小雪が舞う中、通学路を除染する森山さん(右)ら=12月18日
■教職員、保護者が独自に除染作業 郡山の薫小  地図に落とした通学路は3分の1ほどが赤色になった。郡山市・薫小の教職員と保護者らが独自に除染した場所を表す。「春までには何とか全ての通学路をきれいにしたい」。校長の森山道明さん(56)は意を強くする。 ...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

県産米、全量検査へ体制整備 知事方針、測定器に全額補助

年頭会見で県産農産物の検査体制を強化する方針を示す佐藤知事
 県は、県産米の放射性物質の全量(全袋)検査を生産、流通業者が実施する体制を平成24年産米の出荷分から整える。各JAなどが精度の高い測定機器を導入する場合、全額を補助する方針で百数十台の導入を見込んでいる。米袋に放射性セシウムの濃度を知らせるQRコー...[記事全文

環境省が福島再生事務所 60人体制で開設

森谷チーム長の訓示を聞く職員
 東京電力福島第一原発事故で生じた放射性物質の除染の本格化を前に環境省は4日、福島市栄町のJR福島駅近くの福島キャピタルフロントビルに除染の推進、環境再生の拠点となる「福島環境再生事務所」を開設した。  除染や汚染廃棄物の処理の枠組みを定める放射性物...[記事全文

旧堰本村(梁川)出荷停止 コメ基準超セシウム問題

 伊達市梁川町の旧堰本村のコメから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、政府は4日、原子力災害対策特別措置法に基づき、旧堰本村で収穫された平成23年産米を出荷しないよう県に指示した。出荷停止指示は福島、...[記事全文

被災市町村支援班を設置 5日の県災害対策本部会議で

 政府が3月末をめどに避難区域を見直すことを受け、県は対象市町村への支援体制を強化するため、5日の県災害対策本部会議で原子力被災市町村支援班を設置する。佐藤知事が年頭会見で明らかにした。  県災害対策本部の活動支援班市町村総合支援チームの職員を中心に...[記事全文

震災乗じた犯罪防止 県警本部長が年頭会見

 松本光弘県警本部長は4日、県庁で年頭会見し、今年の業務運営方針の基本姿勢を「福島を支える力強い警察~県民とともに、復興をめざして~」とし、東日本大震災に乗じた犯罪の抑止などに全力を注ぐ考えを示した。  県警が基本姿勢を替えるのは7年ぶり。18年から...[記事全文

元の古里自分たちで

地図を広げ、除染計画を話し合う松本さん(中央)ら=4日午前、広野町役場
■いわきから広野町役場に戻った町除染対策グループ  仕事始めの4日、広野町の本庁舎2階に除染対策グループの職員が顔をそろえた。早速、町内の放射線量マップを広げて意見を交わす。「ここの地区はやはり線量が高い」「国への補助金の申請手続きは進んでいるか」-...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

今を生きる ダルマ市必ず成功 いわきで21日 「今は町民の心守る」

伝統のダルマ市開催で町民の絆を強めようと張り切る佐々木さん(左)と福田さん
■双葉町消防団第二分団有志 夢ふたば人  双葉町消防団第二分団員有志らでつくるグループ「夢ふたば人」は21日、町民が避難生活を送るいわき市の南台仮設住宅で伝統の「双葉ダルマ市」を開催する。会長の佐々木希久(まれひさ)さん(43)らメンバーは「古里を...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【放射性物質特措法が施行】避難区域 除染難航 モデル事業 住民同意手間取る 帰還時期に影響か

昨年12月に大熊町の役場庁舎で行われた除染モデル実証事業
 放射性物質の除染を推進する放射性物質汚染対処特別措置法が1日に全面施行となったが、先月までに結果をとりまとめるはずだった警戒区域と計画的避難区域の除染効果を検証する政府の除染モデル実証事業が難航している。住民から作業の同意取り付けに手間取っているこ...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

新天地、農業で自立

会津美里町民との絆を強めながら「復興ニンニク」の特産品化を目指す大和田さん
■楢葉から美里に避難した大和田信さん(54)  畑はすっぽりと雪に覆われている。土の中でニンニクの種が春の芽吹きを待つ。会津美里町に避難した楢葉町の大和田信さん(54)は自らの境遇に重ね、力を込める。「いつまでも避難者のままでいたくない」 ■-必ず育...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

入所者と共に生きる

食事をする入所者に声を掛ける鈴木さん(中央)=2日昼
■大玉に開所・富岡のグループホーム施設長 鈴木康弘さん(65)  正月飾りに囲まれた食堂にお節料理が並ぶ。「よくかんでくださいね」。大玉村にある「グループホームシニアガーデン富岡」の職員は施設で共に新年を迎えたお年寄りに優しく声を掛ける。  東京電力...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

避難区域除染難航 モデル事業が住民同意などで手間取る

 放射性物質の除染を推進する放射性物質汚染対処特別措置法が1日に全面施行となったが、先月までに結果をとりまとめるはずだった警戒区域と計画的避難区域の除染効果を検証する政府の除染モデル実証事業が難航している。住民から作業の同意取り付けに手間取っているこ...[記事全文

県が避難者支援課を新設へ 24年度 

 福島県は平成24年度の組織改革で、県外に避難する県民の帰還を支援する「避難者支援課」を生活環境部内に設置する方向で調整に入った。県内での生活を再開する県民から就業相談や事業再開について相談を受け付けるほか、仮設住宅での生活を支援する。 ...[記事全文

避難先で二十歳の誓い 葛尾村が三春で成人式 

式を終え、晴れやかな表情で 記念撮影に臨む葛尾村の新成人
 東京電力福島第一原発事故で全村避難している葛尾村の成人式が2日、役場機能を置く三春町のホテル八文字屋で行われた。新成人24人が逆境に負けず、古里の復興に力を尽くすことを誓った。  県内のトップを切っての式で、男女23人が晴れ着やスーツ姿で出席した。...[記事全文

自主避難帰宅に旅費補助 県基金から70億円充当

 東京電力福島第一原発事故の被災者救援に向け県が創設する「原子力被害応急対策基金」の全容が31日、明らかになった。総額は863億円を予定。全県民に対する商品券給付への助成に加え、強い要望があった自主避難者の帰宅旅費補助などに70億円程度を充当する方針...[記事全文