東日本大震災アーカイブ

双葉郡全体での協議要請へ 中間貯蔵で大熊町議会

 大熊町議会は10日、町役場機能を移している会津若松市の町役場会津若松出張所で全員協議会を開き、政府が双葉郡内への設置を要請した放射性廃棄物の中間貯蔵施設について、「郡内全体で協議する問題だ」として、同郡8町村でつくる双葉地方電源地域政策協議会などの場で議論を深めるよう求めることを決めた。町内への設置については、「可否を判断する段階にない」との意見をまとめた。
 町議会によると、昨年12月28日と今月5日の政策協議会の内容が報告された。政策協議会の進め方に対し、「町村間の議論がなされていない」などの不満が出た。中間貯蔵施設の設置については、「郡内で協議を重ねなければ判断できない」「設置場所ありきの議論はできない」などの意見が出た。その上で、「政策協議会などの各会議で、町議会としての主張をすべき」との意見を集約した。
 千葉幸生議長は「政府は安全な施設だと言っているが、それならば双葉郡内の高線量地域に建設する必要はない。設置に関する具体的な話がなく、避難者への賠償も進んでいない中、判断することはできない」と話している。一方、町は「高線量地域だからと言って建設されるとは考えていない。町単独で判断する内容ではなく、もっと郡内で議論すべき」としている。

 双葉地方電源地域政策協議会をめぐっては、双葉町と同町議会が協議の在り方に不満があるとして、今後の会議に欠席することを決めている。双葉地方町村会や双葉地方広域市町村圏組合の会議で中間貯蔵施設を議論する場合には出席する。