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放射線 放射性物質 Q&A 自然界にある放射線とは

 東京電力福島第一原発事故などで飛散した放射性物質によるものとは別に、自然界には放射線が存在していると聞いたことがあります。どのような種類があり、どの程度の放射線量なのか、教えてください。

■世界の大地に一定量存在 年10ミリシーベルト被ばくの地域も
 私たちが地球上で生活していると、宇宙から降り注ぐ放射線(宇宙放射線)によって年間約0.3ミリシーベルトの外部被ばくをします。
 さらに原発事故などとは関係なく、世界中で大地には一定量の放射性物質が含まれており、それから出る放射線で外部被ばくをします。同様に、どこに行っても、日常で食べている水や食物にはごく微量の放射性物質が含まれているため、食事によって内部被ばくをします。例えば、緑黄色野菜やバナナ、ジャガイモなどにはカリウムという物質が豊富に含まれていますが、このカリウムの中には「カリウム40」という放射性物質が極めて微量ながら入っているのです。
 このように、自然から受ける放射線(自然放射線)は日本では年間約1.5ミリシーベルトとされていますが、世界平均では約2.4ミリシーベルトとなります。
 その一方で、世界では、環境中の放射線量が比較的高い場所が存在することが知られています。例えばインド南部のケララ州の海岸に面した地域は、海中から打ち上げられる天然の放射性物質の影響で放射線量が比較的高いといわれています。
 この地域では人によっては年間10ミリシーベルト以上は被ばくしています。単純に考えると、ここで10年間生活した場合、100ミリシーベルト被ばくすることになります。しかし、この地域で調査をした結果、住民の白血病やがんの発生率は、インドの他の地域と比較しても変わらないことが分かっています。

回答
 県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)
 高村昇さん

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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