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「原発事故は今も進行」 政府事故調説明会で訴え

政府の福島第一原発事故調査・検証委員会が開催した中間報告書の説明会

 政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会は20日、福島市で県内の自治体を対象にした中間報告説明会を開いた。出席した市町村からは「浪江町の砕石場の土砂問題が判明するなど原発事故は今も進行中だ。どこまで調査するのか」など今後の調査・検証への意見や要望が相次いだ。
 昨年12月26日に公表した中間報告書の説明会で、県内の49市町村と県の担当者が参加。畑村洋太郎委員長ら6人が臨んだ。畑村委員長は「この事故の教訓を後世に生かすことが大切。疑問点や要望を伝えてほしい」と述べた。
 説明後の意見交換では、福島市の担当者が「事故はまだ収束していない。今後の調査方針を示してほしい」と質問した。これに対し、作家の柳田邦男委員は「今回の原発事故は、事故そのものの調査のほか、被害調査こそが重要だ。被害がどう拡大し、なぜ防げなかったのか、最大限検証したい」と答えた。
 県は中間報告で記された「これまでの原子力災害対策で全体像を俯瞰(ふかん)する視点が希薄だった」との点について説明を求めた。委員会側は「行政も原子力安全委員会も東電も、それぞれ自分の担当の仕事は一生懸命やったが、全体がどうなっているのかという視点が十分ではなかった」と問題点を指摘した。
 委員会は今後、当時の閣僚の聞き取りなどを経て、夏に最終報告をまとめる。

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