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また笑顔で頑張ろう 事業休止乗り越え いわきで再開 あすから生活 「家族同然、うれしい」

「せんだんの家」再開に決意を新たにする関係者

■双葉のグループホーム 「せんだんの家」
 双葉町民が避難生活を送るいわき市の南台仮設住宅の一角に20日、同町の社会福祉法人ふたば福祉会の認知症高齢者グループホーム「せんだんの家」が開所した。東京電力福島第一原発事故で町全体が警戒区域となったため事業休止を余儀なくされていたが、県や町、日赤などの支援で約10カ月ぶりに再開にこぎ着けた。役員や職員ら約20人でささやかな開所式を行い「ケアを必要としている町民のために以前と同じ笑顔で頑張ろう」と誓い合った。

 「せんだんの家」は町中心部にあり、定員の9人が入居していた。原発事故後は職員らが入居者を連れて安全な避難先を探し、南相馬市や川俣町、福島市、二本松市、郡山市などを転々とした。入居者はその後、県内外の福祉施設に入ったり家族の元に帰ったりしたが、今月までに2人が亡くなったという。
 新しい「せんだんの家」には従来の入居者のうち5人が戻ることになり、23日から生活を再開する。管理者の清水貞子さん(64)は原発事故当時を思い起こし「あのときは家族の安否よりも入居者の健康状態の方が心配だった。家族同然に暮らしていた人たちと再び会えるのが本当にうれしい」と涙ぐんだ。ふたば福祉会理事長の高野一美さん(80)は「古里への1日も早い帰還を願いながら、以前にも増して町民に慕われる施設運営を心掛けていく」と言葉に力を込めた。

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