東日本大震災

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汚染砕石生コン県内使用60棟 経産省調査 福島、二本松、本宮

 放射性物質に汚染された疑いのある砕石の出荷問題で、双葉砕石工業(本社・富岡町)の浪江町の事業所から出荷された石を原料とする生コンを使い、東京電力福島第一原発事故後に建てられた一戸建てや集合住宅は、県内で少なくとも約60棟に上ることが22日までの経済産業省の調べで分かった。調査が進めば、使用棟数はさらに膨らむとみられる。
 これまでに一戸建て住宅、アパート・マンションなどの集合住宅合わせて約20棟で使用が判明していたが、新たに約40棟が確認された。立地場所は福島、二本松、本宮各市で、コンクリートの基礎部分や階段、駐車場に使われていた。このうち、福島市の住宅の駐車場では地上1センチで毎時1.23マイクロシーベルトと、駐車場周辺の0.5マイクロシーベルトよりも高くなっていることが新たに分かった。同省や県は各所の放射線量の調査を急いでいる。
 同省の調べでは、高線量が検出された二本松市の新築マンションや福島市の住宅に使用された生コンは、二本松市の生コン会社(廃業)から4月11日ごろに出荷されたものであることが分かった。同省などはこの時期の前後に出荷、使用された生コンが比較的線量が高い可能性があるとみて調べている。
 同省によると、原発事故後に双葉砕石工業の石を原料とする生コンを使用した工事は約700カ所に上る。建設会社17社による施工分を含めると、1000カ所以上に及ぶとみられる。
 一方、仮設住宅団地の中の全179カ所を調べた県によると、今のところ、仮設住宅で双葉砕石工業の石の使用は確認されていないという。
 県北生コンクリート協同組合によると、生コンの販売先の一部は業者が個人名で買うなどしているため追跡が難しい。このため、同組合は今後、新聞広告やチラシを活用し、購入者に連絡するよう呼び掛ける。

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