東日本大震災

  • Check

川俣町の山木屋、助け合う心を曲に 歌声を収録、3月にはコンサート

CDの収録に臨む山木屋小児童ら

 東京電力福島第一原発事故の影響で計画的避難区域に指定された川俣町山木屋地区の山木屋小5年生が作詞した歌詞に、フォルクローレ演奏家の木下尊惇さんがメロディーを付けて完成した曲「山木屋の『わ』」のCD収録とジャケット撮影が22日、町中央公民館で行われた。
 参加した山木屋小児童約50人は「みんな仲良し 助け合い」「山木屋みんな わになろう」などと元気な歌声を響かせ、収録は大成功を収めた。3月3日にはCD完成の記念コンサートを町内で開き、町民らに歌を披露する。
 児童と木下さんの出会いは昨年6月。校舎を間借りする同町の川俣南小を木下さんが訪れ、コンサートを開いた。その後、5年生児童が総合学習の研究テーマに中南米の民族音楽「フォルクローレ」を選び、木下さんに指導を依頼。木下さんが講師を務めた3回の授業の中で、オリジナルの曲作りに取り組んだ。
 児童一人一人が考えた歌詞をつなぎ合わせ、木下さんの他、アルパ奏者の上松美香さんも協力して曲を完成させた。題名の「わ」には「輪」と「和」の意味があり、歌詞には「震災に負けず、心を一つにして困難を乗り切ろう」との思いが込められている。
 「山木屋の『わ』」の収録には山木屋児童と木下さん、上松さんが参加した。最初は緊張気味だった子どもたちも徐々に声が出るようになり、後半は美声を会場に響かせていた。この他、町内の6小学校の児童が参加したケーナ演奏など計3曲を収録。CDは千枚作製し、子どもたちや寄付を申し出た関係者らに配布する。集まった寄付金は、町教委を通して町内の小学校の民族楽器購入費に充てるという。

東日本大震災の最新記事

>> 一覧