東日本大震災

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放射線理由、米の70点展示なし 6月に県立美術館「ベン・シャーン展」 

 神奈川、愛知、岡山を巡回した後、6月から福島市の県立美術館で開かれる「ベン・シャーン展」の作品約500点のうち、米国の美術館七館が貸し出した約70点が県立美術館では展示されないことが24日、分かった。東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を心配した米国側が本県での公開を渋り、県立美術館は展示を断念した。

 ベン・シャーンは帝政ロシア領生まれの米国の芸術家。県立美術館はシャーンの作品収集に努めており、米国の水爆実験で被ばくした「第五福竜丸」をテーマにした「ラッキードラゴン」などを所蔵している。神奈川県立近代、名古屋市、岡山県立の各美術館と連携して展覧会を企画した。

 開催は震災前に決まっていたが、原発事故後、米国の美術館の一館が本県での展示を拒否し、他の館も「開催直前に判断する」との考えを示した。県立美術館は放射線量の測定結果を伝えるなどして理解を得ようとしたが進展がなかった。

 ハーバード大付属フォッグ美術館やニューヨーク近代美術館などの所蔵作品が本県では見ることができない。県立美術館は代わりに作品の写真パネル展示など、対応策を検討している。

 県立美術館が公表している館内の放射線量(昨年12月27日測定)は玄関が毎時0・14マイクロシーベルト、一階の企画展示室が0・06~0・08マイクロシーベルト。県立美術館での開催は6月3日から7月16日まで。

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