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また一緒に暮らそう 西郷に「仮設」整備 月末完成 以前と近い間取りに

間もなく完成する施設の前に立つ(右から)高阪さん、福尾さん、久間木さん

■震災で分散避難した救護施設 浪江ひまわり荘
 東日本大震災による地震と津波で浪江町にあった施設が被害を受け、西郷村の総合社会福祉施設太陽の国に避難している救護施設「浪江ひまわり荘」の仮設施設が今月末に完成する。3月1日に引っ越しを行い、太陽の国内に分散していた利用者と職員全員が約1年ぶりに1つ屋根の下での生活を再スタートさせる。

 浪江ひまわり荘と太陽の国の運営主体は同じ県社会福祉事業団。浪江ひまわり荘の利用者約100人は昨年3月14日に太陽の国の厚生センターに入った。手狭でケアが行き届かない恐れがあり、太陽の国の他の施設に数人ずつ移動してもらった。
 慣れない気候で体調を崩す利用者も多かった。本来介護向けにつくられていない厚生センターでのケアに職員も戸惑い、不自由さを感じることも多く、新たな施設整備が「待ったなし」の状況になっていた。
 県社会福祉事業団は国の補助を受け、太陽の国地内の県有地の一部を借りて12月に建設工事に着手した。完成する建物の広さは約570坪。エアコンや特殊浴槽も備えている。居室は26部屋あり、一室に3人から4人が入居する。浪江町にあった施設に近い間取りになるよう工夫している。
 以前から「施設は1つの家族」と話していた浪江ひまわり荘の福尾絹子園長は「本来の質の高いサービスが提供できることになり本当にうれしい。光が差した思い」と喜ぶ。2月中旬には職員が建設中の仮設施設を見学し「これから頑張っていこう」と全員で前向きの気持ちを確認した。
 入所者にも職員の明るい雰囲気は伝わっており、これまでより落ち着いて生活しているという。県社会福祉事業団の高阪泰二経営改善部長と久間木恒規サービス向上部主幹は「離れて暮らしていた利用者の皆さんがようやく元に戻れる。関係者としてうれしく思う」と話している。

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