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励まし受け 理容店新生 心機一転笑顔の接客

苦難を乗り越え理容店を再開した新妻さん夫妻

■いわき泉で週末のみ営業 新妻 俊一さん52 みゆきさん52

 「常連のお客さんの励ましがなければ諦めていました」-。新妻俊一さん(52)、みゆきさん(52)夫妻は、いわき市泉玉露にある富岡町民の仮設住宅前に理容店を構え、2月から週末のみの営業を再開した。
 東京電力福島第一原発事故の影響で、自宅がある広野町には戻れない。みゆきさんの母が小名浜で開業した理容店「パール」を、2人が引き継ぎ、広野町から通いながら切り盛りしてきた。しかし、理容店は2メートルを超える津波で全壊してしまった。
 震災後、県内外の親類宅などを転々としてきたが、現在は郡山市で小学校の教師を務める次男のアパートに住み、いわき市内の仮設住宅の空きを待っている。「仮設住宅に入れたら、営業日数を増やしたい」と希望を口にする。
 震災直後は再開を諦め掛けた。2人の折れそうな心を揺り起こし、再開への一歩を踏み出させたのは常連客からみゆきさんの携帯電話にかかってきた1本の電話だった。
 「再開したら必ず行きます。いつまでも待っています」
 再開した店の名前は白紙の状態から心機一転する意味を込め、「パールホワイト」とした。将来への不安は残るものの、2人は満面の笑みで接客に努めている。
 営業は週末の金、土、日曜日の3日間。時間は午前9時から午後7時まで。問い合わせは、新妻さんの携帯090(2981)0760へ。

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